今までの俺の人生における選択は全て「もっと愛されたい、認められたい」という願望に基づいたものだったのだと思う。生まれたままのシンプルな自分では誰も愛してくれなかったから、少しは認めてもらえそうな勉強の世界に身を投じ、大学では周りに埋もれてしまわないように柔道に明け暮れ、今また勉強の世界に逃げ込んでいる。父は俺のことを心配して「ありのままのあいつを愛してやれる誰かの存在が必要なんだ」といったという。俺が欲しいのは、無能でも、情けなくても、弱くても、俺の存在そのものを認めてもらえるような愛だと思う。
