刑務所に収容されていた悪役達が活躍するDCEUシリーズの3作目。
ベン・アフレック演じるバットマンもちょい見せするので一応DCEUと同じ世界だと確認できるが、ダークでシリアスだった前2作より軽快な作りとなっているので、3作目というよりかはスピンオフな感じである。
従来のヒーロー映画とは違い、悪役達を主役に据えた本作は期待がかかっていたが、公開されるや否や批評家からケチョンケチョンに貶されたことでも記憶に新しい。本作でジョーカーを演じたジャレッド・レトも自身の出番の少なさでワーナーを批判するなど、悪い印象ばかりが目立つ本作だが、元々デヴィッド・エアー監督の構想から大きく外れているらしく、Twitterで心情を長文で吐露するほど、監督自身も本作の出来にガッカリだったようだ。
確かに、悪役達が主役という美味しい要素は十分にあるのに、それをうまく生かしきれなかったのか、イマイチ本作には乗れなかったし、変に感動モノを入れるより最後まで悪ノリを徹底したほうが良かったように思う。
『ジャスティス・リーグ』のスナイダー・カット版もリリースされたことだし、DCファンはエアー・カット版を期待しているが、ワーナーは真の『スーサイド・スクワッド』を公開する気はなさそう。DCにはマルチバース要素があるから、エルスワールドの一環として一つどうですかね、ワーナーさん。