平成最後の８月１５日が終わりました。
天皇陛下が「日本人が忘れてはならない４つの日」として上げられているうちの一つ「終戦の日」です。
私が戦争の事を詳しく知りたいと思い始めたのはちょうど２０歳の頃でした。
当時の自分と同年齢の方、あるいは年下の方が残された遺書
戦争孤児として日本中に溢れかえった子供たち
生きることに必死で、誰もが敗戦の傷を負ったあの時代
満州に置き去りにされた民間人の方たち
私は戦争も戦後も知りませんが、当時２０歳の自分が恥ずかしくなりました。
自分のやりたいこと、好きなことに熱中し、やるべきことに目を向けていなかった幼い自分
自分のことしか考えず「公」なるものに全く興味を示さなかった無知な自分
現代の価値観であれこれと評論するしょうもない自分
もちろん私も含め全ての人が「個人」ですから、
個々人の価値観をフィルターとし生きていますし、
そのフィルターを通して周囲の世界を見ています。
しかし、自分のフィルターだけにとらわれて生きることこそが
実際は自分の目を狭くしてしまっているような気がします。
戦争孤児で身寄りもなく孤独に死んでいった子供たちは、今の若者をどう見るのだろうか
生きるため、食べるために身を売らなければならなかった時代に現代はどう写るのだろうか
家族が協力しあい、支えあい、助け合わなければならなかった時代に今の夫婦関係や家族関係はどう見えるのだろうか
戦禍に散った多くの方が今の歴史教科書を見るとどんな感情になるのだろうか
戦中戦後を支えた日本の政治家たちは今の政治家の様々な問題をどう考えるだろうか
考えて行くと色々なことが胸中をめぐります。
もちろん、過去の価値観で現代を生きることもできません。
同じように現在の価値観で過去を評論することも出来ません。
けれど・・・せめて過去多くの日本人がどんな想いで生き抜いてきたのか・・・
怒りも苦しみも、悔しさも、志も・・・
その「想い」だけは忘れたくないと思うのです。
８月１５日・・・
せめて今を生きる日本人が１年のうちたった１日だけでも、
同じ日本人の為に手を合わせる日でありたい・・・そう思います。
●平成最後の全国戦没者追悼式での陛下のお言葉です●
https://www.huffingtonpost.jp/abematimes/0815-2018_a_23502458/
