オリンピックイヤーは毎回寝不足との戦いになるくらいに私にとって楽しい時期のひとつです。
今年もリオオリンピックはたくさんの感動がありました。
その中でも、特に感動したひとつは「シンクロナイズドスイミング」です。
井村ヘッドコーチが日本代表コーチに返り咲いて下さったことが何よりも嬉しい出来事でした!!
そんなシンクロのチーム・デュエット共にメダル獲得!!
過去最も過酷な練習を強いたと井村コーチもおっしゃっていましたが、欧米選手に全く引けをとらない日本の演技には「お家芸復活」への執念の炎をメラメラと感じ見入ってしまいました。
かつて日本のお家芸と言われたシンクロですが、真実は分かりませんが井村コーチが日本代表コーチを辞退されたあと、日本はメダル常勝国を他国に奪われることになりました。
そして、ノウハウも経験もない中国代表のコーチとして就任された後、中国が北京オリンピックでメダルを獲得したことは、紛れも無く井村コーチの指導力の賜物だと考えます。
同じ常勝国だったスペインもかつての面影はなくなっていますが、それもはやりコーチが変わったことが大きく影響していると考えます。
井村コーチの中国代表コーチ就任は、シンクロ界の中での様々な確執、金子正子コーチとの不仲等色々と推測はされています。
井村コーチが独立されたときに大きな圧力をかけられ多大な苦労をなさったことから考えるとおそらく、井村包囲網により日本シンクロ界が最も有能で優秀な失ってはならない指揮官を追放したと考える方が自然な気がします。
中国代表コーチに就任された時、「あぁ、もうこれで日本はメダル獲れなくなるかも・・・」とファンとして悲しみに耐えなかった衝撃的な出来事のひとつとして記憶しています。
案の定、日本はチームではアテネ以降、デュエットでも北京以降メダルが取れなくなってしまいました。
そして、今回の井村ヘッドコーチ復帰!!!
シンクロ界の保守的な重鎮の方々は分かりませんが、おそらくこの復帰を多くのファンは待ち望んでいたのではないでしょうか。
これほど嬉しいニュースはありませんでした。
日本、チーム・デュエット共にメダル獲得・・・・・・
過去就任された全てのチームに必ずメダルをもたらし、そして経験のなかった中国にさえもメダルをもたらした井村コーチ。
結果で見せたその井村コーチの執念と選手の努力に感動しかありません。
尊敬するリーダーの方は多くいますが、私にとっては井村ヘッドコーチもそのお一人です。
日本チームの競技が終わったあと選手たちが皆、
井村コーチに「ありがとうございました」という中で
何度も何度も選手たちに「ありがとう」と言っていた井村コーチ。
「あれだけ頑張ったんから(メダル)取れるに決まってるね」と言っていた井村コーチの言葉が忘れられません。
おそらく日本中の誰よりもシンクロを愛し、
誰よりも選手を信じ、愛し、
そして、結果にとことんこだわる・・・
直接聞いたわけではないですが、
選手への「ありがとう」というその言葉に
あれだけ頑張ったこの子達にメダルを獲らせてあげれないなんて絶対にあってはならない!そんな強い決意と深い深い愛があったからこそ、あの言葉だったのではと感じました。
井村コーチは素晴らしいリーダーです。
中国代表コーチに就任された後、世間からは大きなバッシングがありました。
しかし、最も辛かったのは井村コーチだったと思います。
私の憶測ですが、おそらく中国にメダルをもたらすことも
いずれ自分がまた日本代表コーチとして日本に金メダルをもたらすためには、自分がそれをすることが今出来る唯一のことだと考えられたのではと感じるのです。
なぜなら、信じて信じて信じ抜いてきた選手たちと自分の思いと別の部分で別れなければならなかったことは、母子の縁を切るほどにお辛い決断だったはず。
しかし、中国チームの指揮官として真摯に最高の仕事をし、
「結果」を出すことで日本シンクロ界に再度頭を下げさせ
メダルから遠ざかっていた日本を見事メダル国に復活!!
「かっこよすぎる!」という言葉以外で表現できません。
そして、やはり感じたことは「指揮官が全て」「指揮官次第」だと言うことです。
自分自身に刃が突き刺さる映像でした。
まだまだ井村コーチの足元にも及びませんが、私自身そんなリーダーになれるよう経営者として、もっともっとひたむきにお客様に対して、仕事に対して、スタッフに対して努力を積み重ねて行きます。
井村雅代ヘッドコーチ、本当に大きな感動をありがとうございました。
そして、2020年の東京オリンピックでも日本チームが表彰台に上ることを心から応援しています!!(できれば現地で見たい!!)