先日、心理学研修の最終回がありました。
年間に数本の心理学の研修を行っています。
心理学というと「心」を取り扱うわけですが、少し簡単に言えば「性格」です。
『心理学』というと女性が好きだったり、最近はお稽古のような感覚で習っている方もいらっしゃったりとするのですが、私は心理学を学ぶ意味は『自分の現在地を知る』ことと『人の創られ方を知る』ことだと思っています。
たとえば、とっても人見知りで無口な人が平気で『私は親しい人にはよくしゃべるんですよね・・・』と言ったりします。
けれど、親しい人によくしゃべれるなんて当たり前のことであり、そのことが人見知りと無口でないことの証明には決してならないわけです。
これは、本人が現状を見ようとせずその自覚が無いだけのことです。
もちろん、心理学とは「学問」なので、論理的な説明だけでは本人は自分の現在地に直面することはありません。
体験的確信で「あ、自分ってこんなに人見知りなんだ」ということを直面した上で心理学による論理的確信で「なぜそうなっているのか」を知ることにより自分の現在地を知る大きな手助けになります。
そして、もうひとつが心理学を学ぶ意義として『人の創られかた』を知ることが出来ます。
人間は心のあり方が千差万別のため個体差が他の動物に比べ非常に大きいのです。
その個体差の正体がひとりひとりの「心の創られ方のちがい」なわけです。
なぜ心の創られ方が個体差になるのか・・・それは、人間だけが他の動物と違い「脳が白紙」で生まれてくるからです。
犬は犬として生まれ、猫は猫として生まれます。
それが証拠に犬はどれだけ言葉を教えてもしゃべれるようにはなりません。
しかし、人間だけが犬に育てられると犬の言葉でコミュニケーションを取り、人間の言語を話せるようになりません。
つまり、人間だけが「どんな動物にもなれる」状態で生まれてくるわけです。
では、どうやって人間の心は創られていくのか
何歳までにどんな刺激でどんな性格が創られるのか
何歳までにどんな刺激を与えると天才になるのか、勉強できる子になるのか
というような事を話したりしながら
自分の「今の性格」が創られた原因を探っていきます。
そして、「なりたい性格」にどうやったら作り変えることが出来るのか・・・そんな情報を得ることが出来るのが、理学を学ぶ本来のメリットだと思っています。
今年も何種類かの心理学研修を行います。
今年は特にビジネスシーンでの実践的な心理学の使い方に力を入れていきます。