『プライベートと仕事は別!』とか
『そんな考え方プライベートでまで持ってるの窮屈でイヤ!』とか
そんな訳のわからないことを言う人がいます。
私はこれに対しては胸を張って、声を大にして
「その考え、間違ってる!!」と言います
プライベートで不真面目なのに仕事が真面目とか
プライベートで不誠実なのに仕事が誠実とか
プライベートで軽いのに仕事で慎重とか
プライベートで消極的なのに仕事で積極的とか
ありえないです
プライベートで誠実な人は仕事も誠実ですし
逆に誠実な仕事をするためにはプライベートでも誠実でなければなりません
「仕事とプライベートは別という考え方を捨てなさい!」
キツイ言葉ですが、私がお任せ頂いた新入社員さんの研修では絶対に言います。
社会人になるということは、会社の看板を背負うという自覚を持ってほしいからです。
これは社会人にとっては一番最初の、一番基本の、当たり前のことだという社会観であってほしいと思っています。
また、肩書きが大きくなればなるほど、仕事とプライベートは「別」ではなくなります
社員と不倫ばかりする社長のする仕事が誠実だなんて到底思えないし
遊び歩いてばかりの社長のする仕事が真面目だなんて到底思えません
大きな肩書きを背負えば背負うほど、どんな時でも「社長」として見られるし
そんなことは当たり前のことだと思っています
社会人1年生になった時、私はホンダの大先輩からこう言われました
「これからはホンダという看板を背中に背負っていることを忘れてはいけないよ」
当たり前のことなんです。
ホンダでは飲酒運転や危険運転、交通事故を起こすことやその危険性をはらんだ運転をすることは自動車会社の看板を背負う人間として絶対にしてはいけない・・・「当たり前」のことでした
車会社に勤める人間が、仕事では「安全運転」を説きながら
一方プライベートだから何したって良いよねと、暴走族に加入するのはありえないわけです。
今は会社の代表者としての肩書きを背負っています
自分が好む好まざる関係なく、会社の代表を名乗るに値する「価値観」を身に着けることが求められます
「立場が人を創る」とはそういうことなのかもしれません
スキルアンドウィルの代表になり3年
3年前の自分と今の自分では確かに大きく違う部分があります。
仕事の目的が変わりました。
仕事の質が変わりました。
仕事に対するとどめの打ち方が変わりました。
悔しさと喜びと本気のせいで涙することが多くなりました。
でも、悲しみの涙は人に見せることが出来なくなりました。
神様なんて信じなかった私が、お客様のことで手を合わせるようになりました。
そして、私を「気楽にさせるだけ」の価値観を捨てました。
肩書きを背負う覚悟を持った時から、それまでに身に着けていた価値観で捨てたもの、捨てざる得なかったものたくさんあります。
おそらく、まだまだ不完全で未熟なので、これから先も身に付けなければならない価値観と同じだけ、捨てなければならない価値観があると思います。
この仕事を初めて8年
まだ自分の中で足りないものがたくさんありますし
時折、がんじがらめになってしまうこともあります
先日、ある社長様の名刺を作成したときに使った言葉があります。
「こんな私なので、お客様にとって堅苦しくないかといつも不安に思ってしまいます」
という言葉。あれは、私の心の言葉でもありました。
仕事とプライベートは別ではない、つまり同じ人格であるということは
少し硬いことかもしれません
けれど、それは裏表が少ないということだと思っています。
人間だから完璧は無理かもしれませんし
どんな「自分」だったら信頼して頂けるのか、どんな方法で自分を高めていけば良いのか・・・まだまだ試行錯誤です。
しかし、その方法の一つとして私は極力裏表のない人間であろうと思います。
まだまだですが、お客様から「信頼」に値する人間と評価して頂ける経営者を目指していきたいと思っています。