凡て人間の意志や情動なるものは、何処までも朽ちないものである以上は、霊魂不滅の上から見ても記憶や意志を有って天国へ行くものである。然し現界へ再生する時は、一旦その肉体が弱少となるを以て、容易に記憶を喚起することは出来ないのである。又記憶して居ても何の益する所なき而巳ならず、種々の人生上弊害が伴ふからである。之に反して天国へ往く時は、その記憶も意念も益々明瞭に成って来るものである。故に天国にては再生と云はず、復活と云ふのである。

『出口王仁三郎全集』第2巻,高木鉄男,昭和9.国立国会図書館デジタルコレクションhttps://dl.ndl.go.jp/pid/1138063』
『出口瑞月著『霊の礎』,天声社,大正13.国立国会図書館デジタルコレクションhttps://dl.ndl.go.jp/pid/919290』