第一天国たる最高最勝の位地を占めたる天国の天人の姿は、実に花の如く、黄金の如く、瑠璃光の如く、且金剛石の幾十倍とも知れない如うな、肌の色を保って居る天人ばかりである。之を第二、第三の天国の住民より仰ぎ見る時は、只単に人間の像が強力なる光輝を放射して居るやうで、充分に見分くることが出来ない。又第二、第三の天国には白色人種も多数に住み、有色人種も多数に住居して居る。そして白色人種は白色人種で団体を造り、茲に集合し、有色人種は比較的に少いやうである。
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天国の団体にある天人は何れも、男子なれば現界人の三十歳前後、女子なれば二十歳前後の若い姿である。この故に現界人の肉体は物質界の法則に由って、年々に老衰して頭に白雪を頂き、身体に皺の寄るものであるが、人間の霊魂や情動は不老不死であって、どこ迄も変らないものだから、精霊界の天人は年が寄っても、姿は変じない。故に、現界に於て八九十歳にて死んだ人間も、精霊界の天国へ復活した後は、その強壮な霊魂の侭で居るのだがら、決して老衰するといふことは無い。天人にも五衰といふ説があるが、それは決して天人の事ではない。霊界の八衝に彷徨して居る中有界の人間の事である。故に天国へ行った時に、自分の現界の父母や、兄妹、又は朋友知己なぞに会って一寸には気の付かないやうなことが沢山にある。その故は自分の幼児たりし子は既に天国にて成長し、老たる父母は自分と同様に壮者の霊身を保ちて居るからである。然れど能く能く見る時は何処ともなしにその俤が残って居る。精霊の世界は凡てが霊的の要素から成り立って居るから、現界の事物の如く、容易に変遷するものではない。是が精霊界と肉体界との相違せる点である。
アヽ惟神霊幸倍坐世。
『出口王仁三郎全集』第2巻,高木鉄男,昭和9.国立国会図書館デジタルコレクションhttps://dl.ndl.go.jp/pid/1138063』
『出口瑞月著『霊の礎』,天声社,大正13.国立国会図書館デジタルコレクションhttps://dl.ndl.go.jp/pid/919290』