日本古来の神の称呼には、左の四大別があります。

之を具体的に略解すれば、

一、幽の幽神··霊力体
二、幽の顕神··世出燃
三、顕の幽神···地成弥凝
四、顕の顕神·····足諸地夜出

と四種に区別があります。

『幽の幽神』
無限絶対無始無終の宇宙の大元霊、大妙体の事でありまして、皇典古事記には、天御中主神と奉称し、並びて高皇産霊、神皇産霊の二霊を合一し、三神即一神の幽神であります。古典に、独神而隠身也とあります。即ち独一真神、宇宙の大本元であります。易の所謂太極、仏の所謂真如、基督の所謂ゴッド又はゼウス、漢人の所謂天帝、或は上帝等は、皆この天之御中主神の事であります。故に此大神は至真、至善、至美、円満具足の神の意義であります。世界一般に通じて神と申すのは、無声無形の幽の幽にます神様をさすのであります。

『幽の顕神』
天之御中主大神の御精霊体の完備し、茲に『霊系祖神』『体系祖神』二神を顕現され、天上の主神と産出給ひし、光華明彩六合に照徹し給ふ御皇祖天照大御神、並に素盞鳴神様の御事でありまして、天上の主権は、皇祖天照大御神様に帰し、地上の主権は皇祖素盞鳴神に帰したのであります。茲に初めて神界成就の端緒が開けたのであります。故に吾人は万世一系、天壌無窮の我天津日嗣天皇の御祖先たる、天照大御神様を第一に尊敬する事を忘れてはなりませぬ。

『顕の幽神』
大地球成就の為に顕現され、国土を修理固成し、神人安住の基礎を定めて、地上の幽界を守り玉ふ神霊でありまして、国祖国常立尊、豊雲野尊、又は一度現世に其肉体を表現された神様であります。要するに幽の顕神は、天上の霊界を主宰し給ひ、顕の幽神は、地上の幽界を主宰し給ふ神々の事であります。

『顕の顕神』
天先づ定まり地成って後、天照大御神の御神勅に依り、豊葦原瑞穂国(地球上)の主として、天降り給ひし、皇孫邇々岐尊様を初め、歴代の日本国に主師親の三徳を具有して、君臨あらせらるる現人神に坐しますので、畏多くも、我天皇陛下は、天照大御神の御子孫で、顕の顕神に坐ますのであります。故に斯の日本国の天皇様に刃向ふ所の国は、減亡すべき神代の神誓神約があるのであります。又斯る尊き現人神様たる天皇様に、微塵程でも不敬不忠の精神を有って居ったならば、皇祖の大神様は、大変な懲罰を下し玉ふは当然であります。

『出口王仁三郎全集』第1巻,高木鉄男,昭和9. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1138033