朝になり、父が目を開けたので「少しだけ出かけても大丈夫?」と聞くと、「昨日、尿の管を入れて楽になったし心配しないでいい」との返事。
ということで、朝一番に地元の神社に参拝。
ここ数日、続けている。
自分に出来る事は、体をさすってやる、嘔吐するときに体を支えてやるぐらいしかできない。
お宮参りでは、もちろん「なんとか助けてください」とお願いしているが、夜通しの看病で弱っていく自分の精神状態を整えてもらっているような気もする。
桜がだいぶ咲き始めた。
父は花見が好きだ。
桜の花が好きと言うよりも、桜を目的として大勢で集まるのが好きだった。
人間が好きな父には、最高のイベントだと思う。
神社から帰宅し、父の部屋へ行くと体を起こしたいとのこと。
体を起こしてやるとすぐに嘔吐してしまった。
「何も食べてないのにこんな状態じゃ、朝飯食べても吐いちゃうな。」
と、不安な顔の父。
「食べたくなければ食べなくてもいいし、無理することはないよ。」
と言ったが、やはり体を治すには食事を取らなくてはという思いがあるのだろう、少なめのお粥を全て食べてくれた。
しかし、食後すぐに全て嘔吐。
食後の薬も、「吐いちゃうかなぁ」と言いながら頑張って飲んだが、全て戻してしまった。
三日ほど前まではあった食欲もなくなってしまった。
11時、看護士到着。
午後から点滴をすることになった。
看護士が処置をしている間にNさんがお見舞いに来られる。
父と話した後、万が一の際に備えて、打ち合わせ。
ただただ辛い。
その後もOさん、Y先生、S社長、K先生など沢山の方々がお見舞いに。
父は、「持つべきものはやっぱり友だ」と喜んだ。
Y先生には、「俺の葬式では頼むぞ」と。
「だんだんそんなことばかり考えるようになってきた。斎場のこととかな」とも。
自分の体が持たないと感じているのだろう。
学生時代からの友人であるY先生やK先生が帰る際に、父が名残惜しそうにしばらく握手をしている姿を見て涙が出た。
夕方になり爆弾低気圧の影響で暴風雨。
ガタガタと家中で鳴る中、少しの仮眠。
気が張っているのか、一時間おきに起きてしまったが多少疲れが取れた気がする。
22時からは、父の部屋にいる。
今日は、たくさん話したので疲れたのか、久しぶりにずっと寝ている父。
昨日までに比べると、苦しまずに寝れていることに安心する一方、もう話せなくなってしまうのではないかという不安もある。
1ヶ月半ぶりに、毎日恒例となっていた足湯・足マッサージをしてやってないことも不安の一つかもしれない。
新しい足湯バケツが届いたので早く使ってやりたいと思う。
