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ドイツの企業や役所でも、60歳を過ぎると肩叩きにあうことが多い。
まだ十分働けるのに、なけなしの退職金を受け取らされて、会社から追い出される人は少なくない。
だがこのコラムの中でお伝えしたように、70歳に近づいても元気で活躍している人はたくさんいる。
医学の進歩や食生活の改善によって、平均寿命は延びる一方だ。
ドイツでの出生率は低下する傾向にあるので、社会の高齢化少子化が急速に進んでいる。
こうした中、ドイツで注目されているのが、いわゆるエイジマネジメントである。
たとえばドイツのある大手企業は、あと5年経つと60歳以上の社員の比率が、急激に増えることに気づき、社員の年齢構成の変化に対応するべく準備を行なっている。
ドイツでは現在でも特殊な技能を持つエンジニアやIT分野のスペシャリストが不足しているが、今後は人材不足が深刻化すると予想されている。
このため今後同社は退職勧奨制度を見直し、特殊なウハウを持つシニア社員の雇用年数を延ばすことを検討している。
ある人事担当者は言った。
年配の社員は、若い社員よりも豊富な経験を持ち、社内に緊密なネットワークを張り巡らしているほか、会社への忠誠心も強い。
シニア社員は、企業にとって問題ではなくチャンスだ。
たとえば、この企業で最も優れた改善提案を行うのは、50歳以上の社員だという。
この企業では、60歳の社員が能力をフルに発揮できる部署を探し出し、そうした部署に優先的に配置して、生産性を高めるとしている。
たとえば工場の流れ作業でも、60歳以上の社員には仕事の内容に変化をつけることによって、労働による負荷を減らす。
さらにシニア社員を健康管理についてのセミナーに参加させて、労働効率の維持を図る。
この人事担当者は言った。
将来は、65歳以上の社員の比率が大幅に増えるだろう。
身体が丈夫で、もっと働きたいというシニアに労働機会を楠木友里与えることには、大賛成だ。
ドイツでは今後もアクティブシニアが増えるに違いない。
文と絵ミュンヘン在住熊谷徹筆者ホームページ