このようなことは実際聞いたことがあるだろうし、周りにも繊細だけど頭がいい人はいたことだろう。
ここでは 繊細=感受性が高い としよう。
頭の良さというと多くの要素があるが、物覚えが良い、という点において感受性の高さが関係するときがある。
感受性が高い、すなわち外部の刺激に対する脳内の反応が強い人たちは、その刺激ゆえに脳の変化が起こりやすい。
脳の変化が起こりやすいとは、脳内の神経を繋ぐ回路が柔軟につなぎ変わりやすい、ということだ。これを神経可塑性が高いという。
脳内の回路がつなぎ変わりやすいということは、chatGPTでいうモデルの学習が起こりやすいということ。
つまり、学習能力が高くなる傾向にある。こういった人が一定数いることが、繊細な人ほど頭がいいと言われるゆえんだ。
しかし、もちろん全員がそうなるわけではない。過度な恐怖などで学習能力が落ちるという研究もあれば、学習には精神の安定が必要であるという研究もある。神経可塑性が遺伝や病気など様々な影響を受けて高くならない場合もある。
だから、繊細=頭がいい にはならない。繊細なおバカだってたくさんいるわけだ。
だが一点だけこの話の中で大切なのは、神経の可塑性を高めることで学習能力が上がる可能性がある、ということ。頭が良くなりたいなら、神経可塑性を高め、知識を収集し、抽象思考を鍛えることだ。