人は模倣し生きる社会的生き物だ。

 

 

ミラーニューロンの働きが、人の築き上げる社会の仕組みが、はたまた解明されていないその他の作用なのか、またすべてなのか、人は他者を完全に無視して生きることはしない。

 

 

周りがやっていることを自然と真似し、そして自然に身に着け、生きていく。それは例えば人と違った道を歩む人も同じだ。

「周りと同じにはなりたくない」や「俺はああはならない」みたいなことを言うが、他者を否定することでモチベーションを生んでいる時点で行動の起点は「他者」だ。

 

 

己をいくら語ろうともそれはすべて他者との関係、相対的なものでしかない。それだけ人にとって他者は重要な存在で、だからこそそこに利他を行うことへの理由が生まれてくるんじゃないかと思う。

 

 

現代日本はその理論を欲している。利他が利己であるわかりやすく明確な理由を。まだ言葉にできていないが、必ずあるはずだ。