仏説の空の実践的な生き方と資本主義世界での成功を両立させて生きていきたいと考えている。
菩薩行、すなわち利他行に励み、かつ現実を空じて戯論寂滅のめでたい境地を知る。そのうえで資本主義社会においては「商品を売る」というシンプルなことを突き止めることで、資本を増加させる。
しかしここで仏教は資本主義と3点の矛盾を起こす。
1.煩悩
資本主義はターゲットの煩悩を扇動し、顧客とする。これは他者の煩悩を肥大化させるという意味で、利他ではなくなってしまう。人を安寧から遠ざけるという意味で他者を害する。
2.勝負
仏説には戦わない、という教えがある。勝てば恨みを買い、負ければ落ち込む。だからこそ戦わない教えは心の安寧をもたらすのだが、ビジネスは勝負の世界と言われる。勝ち続けることはできない、いつか負けることにおびえる中で戦い続ける輪廻に飛び込むことである。
3.執着
執着を手放し、捨(あらゆる区別をなくすこと)を目指す仏教に対し、資本主義はあらゆることに執着を強めたり持たせたりすることで商品を売り込む。
上記これらを解決しなければ、空の実践と資本主義は両立しえない。
一つ一つ解決策を見つけ、そのうえで経営方針とする。
煩悩の解決
煩悩を増大させないビジネスを行うことで解決する。利他的な業務を行う。煩悩を知るからこそ、その他者の煩悩を誘導し、それらとの適切な距離の取り方を教えるための事業を行う。
勝負の解決
勝負に参加するが、勝ち負けに執着しない。他社と協力、共存を全面に押し出したうえで、自社の目的達成のみに集中する。目の前の勝ち負けやそれらの勝負には参加しない。
執着の解決
商品やビジネスを通して、それら執着の気づきや、執着を手放し、心の平穏をもたらすためのビジネスを行うこと。
以上から経営方針をまとめておこう
理念
・製品やサービスを通じて以下を伝え提供する
1 心の平穏(特に子供へ)
2 執着への気づきと適切な距離の取り方
3 ありのままで世界を見るものの見方
行
・利他行に徹する
・他社と協力、共存
・ゴールの達成に集中する
禁忌
・目の前の勝負に参加、執着しない
・人が苦しむことをしない
これらをしっかり欺瞞にならず、正しく実践し、突き詰めていくこと。それが俺の人生のゴールにつながり、より前に進む力になる。自分をだますことはできないんだ。