仕事で焦り、部下や家族に怒りをぶつける
感情的になり、人や物にあたる
自分でも気づかぬうちに相手に嫌味なことを言い、悦に浸る
論理を持って相手を言い負かし。自分の正しさを押し付ける
心あたったあなたを責めるわけではない。これらは、「紙に火をつけたら燃える」くらい、自然なことだ。人が心に従って行動する限り起きる、ただの化学反応。自分を責める必要は全くない。心のあるがままの姿だ。
つまり、あるがままであれば人は自分の心の刺激を求めるままに、欲の求めるままに暴れまわる。
もしそれら苦しみから脱し、人生を快く楽しみたいなら、それをまずは受け入れることからはじめる。現状把握しなければ何も始まらないように、あるがままを正しく見ることが第一歩だ。暴れまわっていたい人は全然かまわない。それはそれで楽しいことを俺は知っている。だけどもしそういった苦しみにうんざりしたなら、まず「心は刺激を求めて動くだけだ」という当然の事実を知る。
次の一歩は、瞑想や禅定などで心の安寧を得る。
・目を閉じ、呼吸を深くする
・呼吸だけに意識を集中する
・それ以外の感情や心の動きは観察実況する(焦りが生まれたら、「これは焦りだ」とだけ観察し、止める)
これは心の筋トレのようなもので、筋トレと同じく毎日行うことで、自分の心を理解し、人の心や最初に挙げたような行動にも理解を示せるようになる。
自分や人の心を理解し、想像できればひどい言動やモラハラや、そういった相手に対して子供に接するような、慈悲の心で接することができる。そうすれば自分が傷つくような言動に耐える必要もない。理解し、受け流してあげることができる。
人はよく「争うな、受け流せ」というが、順番が逆なのだ。心を理解し、安寧を得ているから結果として「争わず、受け流す」ことができるようになっただけだ。
「慈悲の心を持て」というがこれも。人や心を理解し、想像力が身についたから「慈悲の心をもてるようになった」だけなのだ。
ありのままを見るからこそ固執して苦しむことなく、俯瞰してゲームのように人生を楽しむことができるわけだ。
ぜひあなたの赤ちゃんそのものみたいな心を育てるためにも、心の筋トレを続けてみてほしい。