この世によい悪いはなく、ただあるがままに存在している。

 

 

多くの人は自分を見る時、人を見る時、そこに何かの物差しを用いて評価する。

 

 

俺はそこに疑問を持っていた。オープンに人に接すればいいのに、なぜ善悪優劣をつけるのか、だれも優しくないなと。

 

 

自分すらもよい悪いと評価する。誰しも自分の醜い(と世間で言われる)部分がある。そこから目をそらさず、あるがままを見る。

 

 

見てそこを直せということではない。あるがままをみて、肯定も否定もしない。

 

 

そうすると自分という人間は、自己愛が最も強い、利己的なものだとわかる。それだけでなく、自分という存在そのものが一貫性のない、無常で流動的なものだということもわかる。

 

 

自分だけでなく、すべての命が等しくそうだと考えると、自己愛ゆえに人を害さなくなるはずだ。そして、あるがままを見ることで、人を否定し、傷つけることもなくなる。自分のことも。