虚偽記憶の植え付ける研究手法が過去に開発されている。被験者には幼少期にショッピングモールで迷子になったという虚偽の体験を思い出させる作業をさせたところ、被験者の25%が完全または一部思い出すという結果が示された。(Loftas, & Pickrell(1995))

 

 

1/4の人間が記憶の書き換えに成功しただけでなく、ほかの実験でも有意に虚偽の記憶の植え付けに成功している。記憶の植え付けは可能だということである。この際、催眠などの手法は一切用いていない。

 

 

また、認知科学において記憶は自己肯定感やアイデンティティを形成するとされている。ここから、虚偽の記憶を植え付けることで、自己認識を変化させることが可能であるということになる。

 

 

結構人は「自分はこういう人間だ」と過去の記憶からの決めつけで自己を定義しているが、催眠など使わずとも自己変容・自己変革は可能である、というポジティブな研究のお話でした。

 

 

これら研究自体は知らなかったけれども、高校生の時にその可能性に気づいてから実践し、今の自分は当時から180度くらい自己肯定感や価値観を変えられているので、サンプル数1ではあるが、ここに記しておこうと思う。