規格外野菜という言葉を聞いたことがあると思います。流通の規格には外れているという意味です。しかし、それは安全ではない、おいしくない、
という意味ではありません。日本独自の厳しい流通規格から外れているというだけのことです。
この厳しい規格と言うのは、大きさではS、M、Lの3つに分けら、色や形や品質をA、B、Cあるいは優、良、並に分けるものです。
その規格に合わない、例えばキズがついていたり、曲がっていたりまた色が薄いものなどは普通の流通に乗らないのです。
それらは処分したり、自家消費したり、細々と農家が個人的に販売するしか方法がありません。
このような規格外野菜というのは、実は生産量の4割にも及ぶと言われています。これは日本人が、見た目の良さに美味しさや安全性を感じる傾向が強いためといえます。
産地が同じものである以上、規格にのる野菜と、規格外になる野菜との間には本来大差がないのです。それを多くの日本人は見た目の良さだけで
えらんでしまうのです。今後の生活に追いて規格外野菜の価値を考え直すことが必要ではないでしょうか。
さて、野菜高騰時になると、野菜は品薄になり、人々の手元に野菜はあ行き届かなくなります。このような非常時には、国が積極的に規格外野菜の
流通に乗り出します。規格外野菜を流通しようとする農家に補助金をだしたりして、普段は市場に出回らない規格外野菜を流通させて
野菜高騰に対応するのです。野菜高騰時だけでなく、普段からもう少し、規格外野菜に目を向けたいものですね。

賢い野菜の保存方法で、長持ちさせる