職場の旅行で台湾に行った帰り道。現地の空港で、長年苦楽を共にした鼻毛切りを没収されました。
手荷物のリュックを機械に通すと「ピー!」
係官が寄ってきて「スィザーズ?」
たかだか刃渡り3センチの小さなハサミ。こんなに優しそーな顔をしたこのオレが、こんなものでハイジャックをすると思うか!?抵抗しましたが、サインさせられた上で没収されました。
思えばこのハサミとは10年以上の付き合い。大学に入り、色気付いて、ありもしない眉毛を整えるために買ったお手入れセットに入っていたものなのだが…
いつしか眉毛などどーでもよくなり、お鼻のお毛々を切る道具に。仕事で出張するときも旅に出るときも、必ず連れていった小さなハサミ。まさか台湾でその一生を終えるとは、本人も想像しなかっただろう。
もう鼻毛など気にするな。大人の男として正々堂々と生きてゆけ。
神様からそんなメッセージをもらったような気がした、2泊3日の旅でした。
(おわり)