職場の旅行で台湾に行った帰り道。現地の空港で、長年苦楽を共にした鼻毛切りを没収されました。

 手荷物のリュックを機械に通すと「ピー!」

 係官が寄ってきて「スィザーズ?」

 たかだか刃渡り3センチの小さなハサミ。こんなに優しそーな顔をしたこのオレが、こんなものでハイジャックをすると思うか!?抵抗しましたが、サインさせられた上で没収されました。

 思えばこのハサミとは10年以上の付き合い。大学に入り、色気付いて、ありもしない眉毛を整えるために買ったお手入れセットに入っていたものなのだが…

 いつしか眉毛などどーでもよくなり、お鼻のお毛々を切る道具に。仕事で出張するときも旅に出るときも、必ず連れていった小さなハサミ。まさか台湾でその一生を終えるとは、本人も想像しなかっただろう。

 もう鼻毛など気にするな。大人の男として正々堂々と生きてゆけ。

 神様からそんなメッセージをもらったような気がした、2泊3日の旅でした。

(おわり)



 「教員は不祥事が多い」ってホントでしょーか?

 県教委の報告によると、この10年間の懲戒処分は計118件で、交通事故・違反が36%、飲酒運転19%、わいせつ18%。

 飲酒とわいせつを見ると「高っ!」と思いますが、これは処分件数に占める割合であって、全職員に占める割合ではありません。結局、ほかの業種と比べてみないと「よく不祥事を起こす人たち」かどーかはわからんわけです。

 そして仮に「よく不祥事を起こす人たち」と認定されたなら…



 一番の解決法は、「仕事を減らすこと」です。

 仕事を減らせば身も心も楽になり、正常な判断ができるよーになります。正常な判断ができれば、バカなことはあまりしなくなります。

 残念ながら、今も学校には「高度経済成長時代にあこがれてるんですか?」とツッコミたくなるモーレツ教師がいっぱいいます。

 そういう人たちが「これが若い教師のあるべき姿だ」という幻想を押し付け、「これがこの若者のためになるんだ」と思い込み、後輩を追い込んでいるのです。「制度の方を変えた方がいいのかな?」とは夢にも思わず。

 私はそんな暑苦しい情熱についていけないので、いくつかは言われた通りにする、ほかは無視して怒られたら謝るという方法で乗り切っています。

 なくそう、不祥事。なくそう、心の病。


 ひさしぶりに丸刈りにしました。

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 夕方、先輩方から穏やか~に残酷なご指導(教育界用語。説教や叱責のことをこう呼ぶ)をいただき、帰り道に「やろうかな」と思い立ちました。20時まであいている1000円床屋を見つけ、飛び込みました。

 わしゃ故郷に帰ってのーんびり余生を送りたかったのぢゃ。なぜこんな地獄の軍団できつい生活を送らにゃいかん!

 「仕事だけの人生」はダメでしょ。仕事なんて生きるための手段。楽しければそれに越したことはないが、仕事は仕事と割り切って私生活の方を大事にすべき。マジメにやってそれでも追い付かないなら、あとはもう知らん。休日を捧げるのが当たり前なんて世界は嫌いだし、人間として間違っているとも思う。

 前回丸刈りにしたのは4年前、会社を辞める直前でした。

 ま、辞めないけどね。謙虚じゃない人間が謙虚を装うのはとても疲れるんですよ。

 サラリーマン時代に、もちっとマジメに働いておけばよかったかのう。