こんにちは。

ライターの橘さつきです。

「家族と葬送」をテーマに書いています。

はじめましての方はコチラ

 

 

ケアマネさんとの出会いから、

「家族の役割」を果たそうと

私も自分から考え、義父母の暮らしのことを

手伝うようになりました。

 

いえいえ、完全に仕切っていたかも?

まず動いてから、考えるゲリラ型タイプ。(笑)

閃くと次から次へと、アイデアが浮かびます。

 

 

義父は二階での暮らしが

無理になり、必要な着替えなど

生活用品をすべて

リビングに移動させました。

 

義父は大好きだったお酒も

ドクターストップ。

リビングのサイドボードのある

お酒や来客用の食器も当面は

必要ありません。

 

義父母には

「捨てないからね。二階において

置こうね」と言って

納得してもらいました。

 

 

そのサイドボードには、

災害時の緊急用食料や水を収納しました。

乾電池や手動型携帯充電器、

懐中電灯に携帯ラジオ。

カセットコンロのガスボンベなどなど。

 

常温保存可能な食品や飲料を

在庫がすぐに確認できるように

ガラスの棚に置くことにしました。

 

「お義父さん、ここのラーメン

食べてもいいからね。

補充するから」

 

「えっー、食べていいのかい?

そりゃ、嬉しいな」

と喜ぶ可愛い義父。

 

今まで掃除の手伝いもしなかった私が、

有無を言わさずに、部屋をドンドン

改造していきます。

 

モノの収容先がわからなくならないように、

写真を撮り、ボードに貼って、

ヘルパーさんと義父母や息子夫婦

みんなで共有できるようにしました。

 

 

置き場所を忘れても、ボードを見れば、

わかるように。

 

なんで、こんなにモノがあるの?

とにかく要らないモノだらけ。

 

生協のカタロ3年分が

きっちり1㎜もずれずに、

きれいなままでビニール袋にはいったまま

保管されているのは、なぜかしら?

 

注文済みの過去のカタログなのに

折れもなく、しわも許さない

義父の几帳面さが表れています。

 

なのに部屋はめちゃくちゃ。

座ることも躊躇うほどです。

これが認知なのでしょうか?

 

それまで、ヘルパーさんが来た後でも

部屋がきれいに掃除されていないと

感じていましたが、

 

これでは物が多すぎて、

掃除ができませんわ!

 

息子の夫がモノを捨てる担当大臣。

やはり嫁にはできません!

 

義母は渋っても、躓いたらアブナイという

理由で、容赦なくバンバンとモノを捨てる夫。

 

 

義父母は脚が痛くて、ゴミの集積所まで

一年以上前から運べなくなっていました。

週1で玄関まで収集をお願いしていましたが、

 

私が着くのは、たいてい昼頃で、

すでにゴミは無し。

それまで、どんなふうにゴミを捨てているのかも

知りませんでした。

 

それがあまりに仕事量が多くて、朝から行くと、

 

玄関先には

たくさんのレジ袋に入ったごみが

剥き出しのまま、山になっていたのです。

透明なレジ袋からはみ出したの紙おむつのごみも。

 

ちょうどコロナで、ゴミ収集車の人が

ゴミからの感染を恐れていた時です。

 

コレはナントかしないとアカン!

 

昔気質の物を大切にする義母は

ゴミ袋を買うことをせずに、

分別用のごみ箱も持たず、その都度

でた生活ごみを分別してレジ袋で

捨てていました。

 

嫁が姑さんにゴミの捨て方を指図するのは

気がひけますが、

これからはヘルパーさんがゴミ出しもすることに

なったのです。

 

言いにくいけど、

これからはヘルパーさんにしてもらうこと、

コロナ禍でごみ収集の人もナーバスになって

いるから、

大きなゴミ袋にいれて、

紙パンツは中が見えないように、触れないように

二重に袋に入れて捨ててもらうことにしました。

 

玄関にはコンテナを置いて、

匂いがしないように、ゴミを保管できるように。

 

 

義父母は認知にはなってはいますが、

まだまだらボケ。

しっかりしている時もあり、その落差に

びっくりします。

自尊心を傷つけてしまうかもしれない。

 

嫁がゴミ出しの仕方に口を挟むなんて、

憚られましたが、

他人様にご迷惑をかけるわけにはいきません!

 

夫は

「すべてヘルパーさんにやってもらえ」

ばかり。

 

でもいくら仕事でも他人の家で仕分けされていない

ゴミを手で触って、中を確認して捨てることまで

させるのは失礼だと説得しました。

またこんなことでは、時間内に掃除なんて

無理!

 

また使用済みの赤ちゃんの紙おむつは

匂いが漏れないように、

ゴミを収集する人が不快にならないように

捨ててきたとも。

本人がわからなくなったなら、

それを家族が少しでも支えるべきではと?

 

おむつ用の蓋つきバケツを買い、

黒いビニールをセット。

 

義父母が楽にゴミをいれられる蓋なしの

ごみ箱を分別する種類ごとにおき、

デッカイ紙を貼りました。

 

 

「燃やせるごみ」

「プラスティック」「不燃ごみ」

「ペットボトル・缶」などなど。

 

やはり嫁にごみ箱まで勝手に変えられて、

義母は怒って、寝室に閉じこもって

しまったのでした。

 

あ~あ~、どないしよう?

私はいったいどうすればよいのだろう?

お義母さんを傷つけてしまったの

かもしれない......。

 

姑と嫁だもの......。

わざわざ、なにも嫌われ役をしなければ

良かった......。

 

だけど、親を気遣うばかりで、

また家族内で揉めたくないばかりで

ヘルパーさんには気を遣わない

息子たちに疑問をもった私。

 

これって本当の優しさなの?

 

(つづく)