自分の我が子への

「怒り」や「腹立ち」は

「憎しみ」ではないと言いきった

ばかりの私ですが……。

 

親子の「愛憎」が日本史に与えた

はかりしれない影響があったのでした。

 

すごい本を見つけました!

 

『毒親の日本史』大塚ひかり著

(新潮新書)です。

 

 

昨日届いて読んだばかり!

 

これは絶対におもしろい!

オススメ本です。

 

たしかに子どもの頃

日本神話に出てくる神々たちが

たいした理由もなく子を殺したり、

追い出したりする話に

 

なぜ、これが日本を作った神様で

こんな話を子どもに読ませるのか

謎でした。

「親のいうことを聞かないと、

ダメですよ! 怖い思いをしますよ」

という警告だったのか?

 

 

それとも、幼い時から

人間の愚かさを教えて

親にたいして許容する心を

育てるためだったのか?

 

 

「毒親物語」なしに

     日本史は語れない!

 

この本になぜか救われました。

私の母そのものという人物も

登場します。

 

なぜ家族はこんなにも病むのか?

 

ずっと考えてきましたが、

母の謎を紐解くきっかけを

与えてもらいました!

 

歴史上の政変の裏舞台で

親子やきょうだい間での

対立があったのは知ってはいたけれど......。

 

まさか、仰天の

「毒親のあるある」

 

 

内容を紹介するのに、

本の奥付文をそのまま引用しますね。

 

「親子関係は一筋縄ではいかない。

古代天皇家に平安貴族、

戦国武将から僧侶まで、

あっちもこっちも

『毒親』『毒子』だらけ。

 

子捨て、子殺しや性虐待は

もちろんのこと、

きょうだいの殺し合いを招いたり、

子の恋文を世間にさらしたり、

父親にも見殺しにされたヤマトタケル、

子を母に殺された建礼門院徳子、

実家にいびられ続けた小林一茶等々、

 

系図上では、はかなく頼りない親子の

縦一本線に込められた愛憎が、

日本史に与えた影響を読む」

 

まさに現代にあふれている

「毒親」と「毒親そだち」

そのもの。

 

それは古代から東西を問わず、

世界中で起きていたことでした。

 

なぜ、虐待連鎖が続いてしまうのか?

 

 

 

本を読んで感じたのは

 

「毒親」というも生ぬるい

「鬼親」でさえも

何のお咎めも

受けていないことです。

 

一族滅亡などの悲劇は

待ち受けていたかしれませんが……。

 

子にしてきた虐待、殺しに対して

社会が非難もせずに容認してきた、

あるいは止めさせる力も

なかった歴史です。

 

 

 

コレって、何か現代に通じませんか?

 

児童福祉相談所も

危険を察知しながら、

親元に子を戻して

ちいさな命を救えていません。

 

そして傷ついた子は、

生き延びて大人になれば、

もう誰も守ってくれないのです。

 

心に受けた傷の手当をしてもらえずに

親になり、子をまた虐待してしまう

老いた毒親は弱者として守られ、

子には「親なんだから」と

介護のツトメを求められる。

 

こんな歴史がずっと

繰り広げられてきたのですね。

 

こんなに多くの「毒親」がいるのに、

そんな親の存在を無視したような

儒教の孝行の教えは何だったのか?

 

あまりにおもしろいので、

これから読み解いていきたいと思います。

 

私も母のひとりです。

「毒母」にならないようにしなくては!

オーこわい、こわい。

 

長くなるので、今日はここまで。

続きはまた明日!