数年前、外国人観光客もまばらな頃に浅草寺を参詣しました。

そのときに拝殿で見事な「柏手」を打っている方を見ました。(いい音でした^^)

 

ご本人はその後「あれ?」といった感じで、周りが誰も柏手を打たないことに気がついて少しキョロキョロしていました。

それを見かけた別のグループの方が小声で「手って叩くの?」「わからない、どうだっけ」と話しているのも聞こえてきました。

 

そうか、習慣として手を合わせることはあっても、神社とお寺の違いが曖昧な方がいるのかもしれないと思ったことを、先日思い出しました。今回はその違いについて簡単に書いてみます。

 

まず、神社とお寺の一番大きな違いは「宗教」です。

神社では神道が、お寺では仏教が信仰されています。

 

神社には「御神体」が、お寺には「仏像」が祀られています。

御神体は「神が降臨して宿るもの」なので、物だったり自然だったり様々ですが、仏像はそのものです。

 

神社で働く人は神主さんとか宮司さんとか、巫女さんがいますね。

お寺は僧侶とか住職とかお坊さん、て呼ばれたりするかな。

 

「社」だけでなく「宮(ぐう)」がつくのが神社、「寺」のほか「院」がお寺の系統、という見方もあります。

 

お作法ですが、「二礼二拍手一礼」でお参りするのが神社です。

「柏手」には神様に感謝や喜びを表すため、神様への参拝の印としてなどの意味があります。

また「柏手」自体には邪気払いの意味もあるんですよね。

(四拍手、八拍手の神社もあります)

 

お寺は合掌やお辞儀。

 

よく聞くのは、「生きている間のことは神社」「死んでからはお寺」ですが、私はどちらも大好きです。

ですが!祝詞はまったく(部分でも)覚えられないので、不動明王の御真言は一発で覚えた辺り、お寺の方が縁が濃いのかなあなどと感じています。

 

本当に簡単に書いてみましたが、どちらも行ってOKです。初詣もお好きなところへ、なんならどちらもどうぞ。

「お不動さんのお護摩焚きで念を焼いてもらってから」空いた場所に「神様に良いご縁を繋いでいただく」。

なんて合せ技もおすすめしています。

 

 

 

 

 

ちなみに私の推しの神様は「素戔嗚尊」あるいは「牛頭天王」で、仏様は「不動明王」なんです。

みなさんもあちこち行って、推しを見つけてくださいね。