NHKはいっそのこと受信税にしたらどうかと思うのだけれど、きっとなにか問題があるのだろうか。
私は大学時代からおよそ30年間、テレビというものを持っていない。結婚して留萌に移住、社宅に入って新しい生活の始まりとともに買ったテレビには、当たり前に地上波受信機が内蔵されていたわけだが、その数年後、新居への引っ越しに合わせてテレビを入れかえ、そのときから契約しているCS(今はAmazonプライムも)を、受信機のついていない単なる”モニター”で見ている状態だ。
15年ほど前、その新居に、はじめて徴収員が来た。
いわく「テレビ=受信機があれば、支払う義務がある」とのこと。その時はすでにテレビを持っていなかったのでその旨を伝えたら、次に来た手練れ感満載のおじさんは「アンテナを持っているだけで受信料がある」的なことを言い出した。
「でも」と私は質問した。
「たとえばあなたが夜の歓楽街を歩いていたとする。呼び込みのお兄さんにとっても安い金額で店に誘われあなたは入店。ほどなくしてとんでもなく艶かしいショーが始まる。当然目に入るがあえて見ないようにしていた。でもその後に怖いおじさんたちが出てきて高額を請求されたら、それは「そんなつもりじゃなかった」というよね?消費者は通常テレビやアンテナをつける時に(民放だけを見るつもりでもNHKを見る機会を同時に得られてしまうだけで)受信料を払うなんて聞いたことはないから、それに似たようなもんじゃない?」と聞いたこともある。
(例えは些か適切ではなかったかもしれないと後で反省)
徴収員に個人的な恨みがあるわけではないが、なんといっても観ていないのだ。
それ以来、累積し続ける金額の請求書と、淡々としかしゾッとしてしまうようなことが書かれた文書が入った大きな封筒だけが定期的に届くようになった。
でも、私は元来、大きな組織や権力者に圧をかけられたが俄然エンジンの回転数が上がる性質があるので、当然全てを無視し続けた。
結局、その後買ったカーナビやガラケーにワンセグが付いていしまっていたことや、基幹放送局の経営者、また公職の長として、”義務”である以上は支払わなければならないと自覚し、それまでの分(大卒初任給の2ヶ月分くらい)を一気に支払い、それ以来毎月支払っている。
先述の通り今でもテレビは持っていないし、(一気に支払う前に)腹を立ててアンテナも家から撤去したこともあるので、いくら頑張っても現状ではテレビは観れない。今はガラケーもないし、コロナ禍で出張もないので、出張先のホテルで寝る前に少し気を休めるために見るということもなくなった。せめて買い物の途中、車で家族を待つ時に珍しいもの見たさでカーナビでワンセグを観るくらいだ。
それでも、スポンサーの影響を受けず、クオリティの高い番組を作り続け、少なくとも観ていて徒労感に襲われない番組はNHKだけだ。(私が歳をとったせいかもしれない)
今は、日本随一の国営放送として国民のために引き続き尽力してもらいたい。という一心で払い続けている。
だから、やっぱり、税金にした方が良いと思うのだ。
でも、ただ支払うのは癪なのでクレジット払いにしてポイントを稼ぐ・・というささやかな反抗心だけは昔のまま(笑