大宮妄想小説、BLです。

ご理解のある方のみ、どうぞ。

苦手な方、不快に感じる方はご遠慮下さい。

 

 

 

 

☆お話の概要は、1つ前の記事の「お知らせ」をどうぞ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

和也side

 

 

 

ピンポーン♪

「あ、どーもこんばんはー。」

 

「…ケホ…なに。突然。」

 

「…イケメンをお届けに?」

 

「…いや家は間に合っ…ゴホッゴホッ。」

 

「…いいから早く開けて。

ほら、もう誰か来るから。」

 

 

 

今夜の松本さんの生配信。

仕事帰りの車の中、リアタイしていたら

”長男は風邪引いてるみたい”って風に言うから。

すぐさま、運転してるマネージャーに

行き先を大野さんの家に変更するよう伝えた。

 

だって。

ギリギリまで我慢するあの人が

そんなこと言うってさ。

結構こじらせてるってことでしょ。

 

よく考えたら、今朝

電話をかけた時に変だったのよ。

 

いつもならすぐ出るはずなのに。

その時は絶対に電話には出ずに

「どうしたの?」ってLINEを送ってきたり。

 

「なんでLINE?」って思ったけど

今、電話かけらんないのかなって。

その時は、特に気にも留めなかった。

 

…風邪引いてるって。

バレたくなかったんでしょうね。きっと。

 

どうせあの人のことだから。

俺の仕事のこととか気にしてんでしょうけど…。

 

「…滅多にないんだから。

ちょっとぐらい甘えなさいよ。バカ。」

 

拗ねてんのか。怒ってんのか

よく分からない呟きをこぼしながら。

 

ロック解除されたマンションの中に入り

ついさっき買ったばかりの物が色々と入った

コンビニの袋を手に、エレベーターに乗り込む。

 

大野さんの部屋に着いて、玄関に入り

自分の家と同じくらい、よく知ってる中を

寝室目指して、まっすぐに進んだ。

 

廊下の明かりだけで

寝室の明かりが点いていない薄暗さの中

少し暗さに目を慣らしながらベッドを見ると。

 

少しきつそうに背中を丸めながら

こっちに背を向けて寝てる大野さんがいた。