大宮妄想小説、BLです。
ご理解のある方のみ、どうぞ。
苦手な方、不快に感じる方はご遠慮下さい。
現世・智side
ロケの待ち時間。
結構、そこそこ長さのあるベンチ。
隣りに座るニノ。
距離が近くて。
だだっ広い空間に
ぎゅう、とくっつき合って
座ってるせいで。
こつん…と
時折、ニノの肩が触れる。
ざわざわと
スタッフが慌ただしく準備する中。
別になんも喋ることもなく
ぼーっと、静かに待ってる俺とニノ。
こういう時間、すき。
周りがどんなにうるさくても。
ニノが隣りにいると、なんも関係ねーの。
こつ、と肩に重みが乗っかる。
不意に、肩に頭が乗っかる。
当たり前の日常。
なんてことない毎日。
この間の
突然こみ上げた、ニノへの想い。
結局…あれから特段
変わったことも別になくて。
時折、俺の体調を気にかけてくれて
様子を伺ってくれてたニノも。
今はもう
そういうのも特になくて。
こうして、いつもと変わらず
俺の隣りでだらだらしてる。
「明日、何時だったっけ。」
「知らね。」
「聞いてたじゃん、さっき。」
おもむろに
俺の手をつかむニノ。
つかんだまま。
ニノのまぁるい指で
指を開かれる。
すぅ…と
指の形をなぞってくる指先。
んふふ。
ほんのちょびっとだけ
くすぐったい。
何度も、なぞるようになでるニノに
されるがまま空を見てたら。
「…あ、」
ささくれ、って呟いた
ニノの視線の先に。
俺もさっき気付いたばっかの
ぴん、って立ってる人差し指の皮を。
さすさすと
ニノの指先が皮を撫でた。
「クリーム塗ってる?」
「無くなったまんま…買うの忘れてた。」
「もう。」
「なんかねぇ?」
「女子じゃないんだから。
今あるわけないじゃん。」
取っちゃっていい?
…なんて、言いながら。
俺の返事なんて待たずに
じ…っと、そこに集中して。
爪の先で、慎重につまんで
思いっきり引っ張ってくるニノ。
「いて、」
「あとでメイクさんに貸してもらえば?」
「ん~…」
「…絶対いま、めんどって思ってるでしょ。」
「んふふ(笑)」
「もう、あ、山口さーん。」
ひらひらと手を振って。
すぐそこを通ったメイクさんを
ニノがこっちに呼ぶ。
……む。
あんま、愛想ふりまくなって
あんだけ言ってんのに。
んな、わんこみてーな可愛い顔してんだから
ちっとは気をつけろって。
俺、いっつも言ってんのに。
まーた、俺の言うこと無視して
そうやって他の誰かにそういう顔見せる。
「この人さー、
クリーム無くなっちゃったんだって。」
「あ。ちょうど私、新しいのありますよー。
よかったら使います?」
「いい?ごめんね?
ほら、そんな拗ねないでもっかい手ぇ出して。」
「………」
んだよ。
そんな言うならお前、やんなよ。
「もう、そうやって
すーぐ拗ねるんだから。」
ぐいぐい構わず
俺の手に、クリームが塗られてく。
束縛する男は嫌われるよー…って
軽口叩くニノ。
別に…好かれてーなんて
思ってねーし。
お前以外のヤツに。
好かれたいなんて
思うわけねーじゃん。
続きます
不定期更新です(* ᴗ ᴗ)⁾⁾