昨日、臨時議会が開催され『市民病院の「廃止・民営化」について住民の是非を問う住民投票条例』が付議され反対多数で否決されました。(以下京都新聞の記事)
http://kyoto-np.jp/article.php?mid=P2006032400215&genre=A2&area=K60
私は条例案に反対しました。住民の意見を直接問う住民投票は大変重要なことであり、今でも積極的に推進すべき立場です。しかしながら、本議案に反対した理由は以下3点です。
①「住民投票」と書くべきところが「住民帳票」となっていたり、成立要件(投票率○%以上なら成立等)が記載されていなかったり等、実際に行うにはかなり未熟なものであったこと。
②民営化の是非を問うという内容のもので「市直営か民営化(=廃止との内容)」という選択肢だけを問うことになってしまい、もう一つの大切な選択肢である「市民病院の廃止」が漏れており、全ての市民の意向が反映できないこと。
③「市長か反市長」という多分に政治目的に利用されている要素が強く、現在実施されている京都府知事選挙にも利用されることが容易に予想され、この問題を個人批判や政治目的に利用すべきではないと考えたこと。
厳しい決断でしたが、不完全な住民投票を行うことに伴う混乱は市民にとって得策ではないと考えて最終的に判断しました。また、『市民病院の存廃を問う住民投票条例(市民病院を残すか残さないか)』であれば私は住民投票実施に賛成していました。
もちろん、住民投票条例に反対したからといって今回の市の方針が全て正しいと考えている訳では全くなく、私の考えは本会議最終日(3月28日)に総括討論の場で申し上げたいと思っています。いずれにせよ、市民病院問題はまだまだ道半ばであり、民営化が行えるかどうかも相手がある話で未だ決まっていません。これから二転三転の展開も予想され、大きな山場もまだまだ出てくると思っています。