…クルマの話し。

そろそろ、この辺で一度、本格的にクルマ

の話しをしてみたいと思います。

…最近の若い世代の人たちは、スーパーカー

という言葉はあまり、馴染みがないと思いますが…。

1977年に、欧州車を中心とした富裕層向けの

高級車がブームとなり、その時代の男子少年は、イタリアやドイツ車の、耳慣れない車名を

覚えたのです。

最近は、ポケモンも画面上では、実際に現れているかのように身近に感じますが…。

以前は、各地で主役のカウンタックが実際にやって来て、運転席に座れたりしていました。

私も、スーパーカーショーで、そのあり得ない角度の着座位置に感動した記憶があります。

…当時の白熱の様子を簡単に説明すると、

フェラーリ512BBとランボルギーニ・カウンタックLP500の、最高速度対決が有名でした。

共に12気筒！エンジンで、確か302㎞と300㎞で、わずかにフェラーリの勝利！

…今から約40年前に、そんな夢のような、輝かしい時代があったのです。

…まぁ、それが正確な数字かどうかは、ともかく、みんなそんな素晴らしいスタイリングの、

エキゾチックカーに夢中になり、いつかは、自分もスポーツカーに乗りたいと、夢を抱いたものでした。

それは'77年頃の大昔の話しだし…という若い

世代の人たちの為に、実は意外と有名な

エピソードを…。

今は、大企業の傘下となった、ランボルギーニ社の創業者は、トラクターメーカーのオーナーで、フェラーリの熱心なユーザーでしたが、自分なりの改良点を、直接フェラーリ社に手紙で訴えましたが、全く相手にされず返事は来ませんでした。

そこで、彼は、それならば、いっそのこと

自分でスポーツカーを造ってみよう！と

一念発起して、自らメーカーを立ち上げ、

やがてそれが殆ど互角の性能となるくらいの、

自動車メーカーに成長したのです。

それは、少しスケールは違うけど、…九州の単なる熱心なファンだった少女が、今やバラエティーでも活躍する、不動のNo.1⁈となった、あのAKB48の指原莉乃のストーリーと

似たところもあるのではないでしょうか？

…そんなスーパーカー世代の私も、いつの間にか、50歳の、おじさんになりました。

大学時代に出会った、MotorMagazine誌も

'89年から、約30年近くずっと毎月購入

しています。

…年齢に関しては、色々意見が分かれますが、

16歳の女子高校生も、61歳のおじいさん？

も、年齢を重ねても、実は考えていることは、

若い頃から、あまり変わっていないのでは

ないでしょうか？

つまり、世の中は、約7割くらいは、私を含め

烏合の衆で、色々な人々がいるし、考えも様々

でしょう。

みんなが車の運転に、自信がある訳ではないし

クルマに対する価値観も様々でしょう。

コレを踏まえ、理想のクルマ社会について、

少し考えてみたいと思います。

…メルセデス・ベンツで有名なダイムラー社

が最初の自動車を発明して、約150年…。

燃料も、化石燃料から最近では電気や水素へと

進化して、性能も格段に進歩しています。

…実際に、完全な電気自動車を運転した方は、

その自然で、素早い加速感を実感していること

でしょう。

このように、クルマ自体の性能は、日々進歩

していますが…肝心な、それを操るドライバー

のほうはどうでしょうか。

以前は、国産車も、新車が常に最高で、次は

みんな、どんなモデルになるのだろう？

と期待したものです。

それがいつの頃か、単なる移動手段のような

スペース優先の実用車⁈が人気になり、

ついに何年か前に、日本'カー・オブ・ザ・イヤー'にドイツ車のフォルクスワーゲン・ゴルフが

選ばれたのです。

何度も書きますが、国産車が対象の賞です。

…コレは、簡単に言うと、もう少し頑張って

国産車を造って欲しい、と言うエールの意味

でもあるのでしょう。

そのため、新車の買換え時期の人も、取り敢えず、燃費の良い軽自動車にしたり、新車を我慢

して、以前新車で買った、愛着のある10年落ち

の車や、新車が欲しいけど、何か欲しいクルマ

が無くて、程度の良い中古車を、大切に磨いて

乗っているのではないのしょうか。

かく言う私も、トヨタ車ばかりでしたが、

ふとしたきっかけから、新車のドイツ車に

出会い、最近ではネットで見つけた、中古の

ドイツ車を乗り継ぎ、約10年が経ちました。

一応、最新の世界のクルマの情報は、把握して

いますが、自らは、約10年落ちのドイツ車の

ステーションワゴンに乗っています。

スペックは、V6 4WD 、2.8ℓ

馬力はニュー86と同じくらい…。

6気筒エンジンは静かに、速く走るし、

4輪駆動なので、雨の日も滑りにくいです。

必要充分な感じです。

…燃費以外は、満足しています。

もちろん、実際に手が届く、中古のポルシェも

密かに狙って、色々探しています。

以前にも書きましたが、運転歴は約30年で、

昼間は営業の仕事で、長くクルマを運転して

ましたし、休日には自分の車も運転します。

今はゴールド免許で、平日は朝から昼過ぎまでは125ccのバイクで仕事をしていて、10年になります。

更に最近は、3年前から平日夕方は、軽自動車から、小型トラックまで、あらゆる種類のクルマを運転する、バイトも同時に入れています。

つまり、ずっと以前からクルマを運転してますし、最近の運転事情も、色々な車とバイクの

立場から、タイムリーに実感しているのです。

…しかも、四国の田舎ですが、死亡事故件数がワースト常連の県で揉まれています。

…若い世代の人たちは、今の状態が当たり前と感じているかもしれませんが、実は数年前までは、

公道を走る車は、今とは全く違う感じの流れ

でした。

以前は、スポーツカーのドライバーは、キビキビ走り、タクシーはスイスイ、トラックは手際良く⁈…とにかく、車に合った走りをしていました。

最近では、追越し車線を並んでゆっくり走るZ

や86などのスポーツカーや、逆に大型の外車を

煽る軽自動車や、単に運転そのものが下手な

タクシーや、渋滞の原因を作る、遅すぎる

大型トラックや路線バス…等々が増えている

気がします。

確かに、最近は人の価値観も様々で、車を所有する感覚が薄れているし、経済的に難しい時代になっているようです。

しかも、いわゆるゆとり世代が、そろそろ免許を取得して、公道を走り始めているようで…実は、ダブルワークのバイト先にもど真ん中の世代の同僚がいるので、実際の実状もわかりますが…流石に車が好きな場合には、きちんと運転出来るようです。

私なりに、彼らの特徴を分析すると、自分たちの世代が若い頃よりも、大人だし、何でもソツなくこなすし、一度丁寧に教えると、直ぐに覚えて実行することが出来るようです。

そして、そんな私が、現在の公道の状態を冷静に、広い視野で見てみると、明らかに以前とは全く違う状態になっているのです。

つい長くなってしまいましたが…やはりキーワードは、最近の若い世代の運転になります。

詳しくは、後日書きますが、ずっと以前からの熟練ドライバーの立場から、この状態を分かりやすく説明すると、ほんの約10年の一部のいわゆる、ゆとり世代が、逆スーパーマン状態であるにもかかわらず、自分たちは普通に溶け込んでいると、信じて疑っていないようです。一概には言えませんが…。

まぁ、お年寄りもゆっくり走りますが、彼らの

運転を見ると、それとはまた、明らかに別の

更に異なる違いを認識出来るのです。

…賢明な皆さんは、もうお分かりでしょう。

スーパーマンは、言わずと知れた、アメコミヒーローの先駆けですが、地球では超人の彼も、自分の惑星では、一般人です。大気の比重が違う地球にいるので、スーパーマンなのです。

分かりやすく説明すると、スーパーマンの故郷の惑星に、地球人が行ってしまったような状態なのです。

私は、敢えて書きますが、やさしい世代を否定するつもりはありませんし、むしろ応援する立場です。知り合いも沢山います。

でも、一億総活躍⁈する為にも、一刻も早く皆さんに自分の現状を理解して、少し自覚して欲しいと、感じているのです。

残念ながら、まだ今の技術では、公道には走り方マニュアルは出ませんが、道交法もあるし、ずっと以前から運転を続けているドライバーのほうが圧倒的に多いし、暗黙の了解とも言うべき、運転マナーも、確かに存在するのです。

みんなが、ゆっくり走りたい訳ではないし、

快適に、適度に速く移動する為に、交通機関

ではなく、敢えて自動車に乗っているのです。

以上、最近の流れで、マイルドに書いてみましたが、ただ指摘するだけではなく、今後は、冷静に、改善策を考えていきたいと思います。

次回は、みんなが納得する、幅広い世代の人たちにとっての、理想の運転について、基本的なことから、具体的に書いてみたいと思います。