12時。

 

昼休み。

 

周りの人たちが席を立つ。

 

ランチへ行く人。

 

コンビニへ向かう人。

 

スマホを見ながら歩いている人。

 

いつもの光景だった。

 

僕も立ち上がる。

 

近くのコンビニへ行く。

 

サラダとおにぎり。

 

それからコーヒー。

 

レジを済ませて会社へ戻る。

 

席で食べる。

 

外へ行く気力がなかった。

 

食べながらメールを開く。

 

返信が来ている。

 

午後の会議の資料も気になる。

 

チャットも通知が溜まっている。

 

気付けば、

昼休みの半分が終わっていた。

 

食事の味は覚えていない。

 

何を食べたのかも、

正直あまり覚えていない。

 

ただ。

 

ずっと仕事のことを考えていた。

 

それだけは覚えている。

 

昼休みなのに。

 

休憩時間なのに。

 

頭の中だけは働き続けていた。

 

ある日。

 

後輩に言われたことがある。

 

「サトシさんって昼休みも仕事してますよね。」

 

僕は笑った。

 

「いや、そんなことないよ。」

 

そう答えた。

 

でも。

 

少しだけ図星だった。

 

たしかに仕事はしていない。

 

パソコンを触っているわけでもない。

 

電話しているわけでもない。

 

でも。

 

頭の中はずっと仕事だった。

 

午後の会議。

 

今月の数字。

 

顧客への返信。

 

上司への報告。

 

ずっと。

 

休み時間なのに。

 

ずっと。

 

だからだろうか。

 

午後になると、

もう疲れていた。

 

まだ半日残っているのに。

 

まだ何も終わっていないのに。

 

すでに疲れていた。

 

当時の僕は、

それが普通だと思っていた。

 

責任感がある人はそういうものだと。

 

仕事ができる人は、

常に考えているものだと。

 

だから疑わなかった。

 

むしろ誇らしく思っていた部分すらあった。

 

でも今振り返ると、

あれは集中力じゃなかった。

 

休めなくなっていただけだった。

 

身体は昼休みを取っている。

 

でも脳は働き続けている。

 

それを毎日繰り返していた。

 

そりゃ疲れる。

 

今ならそう思う。

 

でも当時の僕は分からなかった。

 

疲れる理由を探していたのに、

疲れる原因を手放そうとはしていなかった。

 

だから。

 

休んでいるつもりで、

ずっと走り続けていた。

 

もしあの頃の僕に会えるなら、

こう聞いてみたい。

 

「最後に何も考えなかったのは、いつだった?」

 

きっと答えられなかったと思う。

 

僕自身、

思い出せなかったから。

 

PS

昔の僕は、

疲れている原因は仕事量だと思っていました。

 

でも実際は、

仕事をしていない時間まで仕事をしていたんです。

 

そのことに気付くきっかけになったのが、

僕がたまたま読んだ無料のメルマガでした。

 

仕事術の話だと思って読み始めたのに、

気付けば自分の見方そのものが変わっていました。

 

もし今、

休んでいるはずなのに疲れているなら。

 

何か参考になるかもしれません。

 

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