同人的日常 -2ページ目

同人的日常

奈落家のある暮らし

■シリーズ

【奈落家】神無の無心

 

■キャプション

部屋で一人、録画消化をする神無。

 

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■まえがき

いつも読んでいただき、ありがとうございます。

 

※ 奈落家のいつもの設定確認

 

・設定は戦国時代なのになぜか現代の要素が入る。
(今回は、実在するテレビ番組をもとに書いています。
わりと、あるある。)

 

・奈落家の服装は、原作通り。

 

・奈落さんと分身たち皆、生存していて
人見城に一緒に住んでいる設定です。

 

ストーリーのジャンル:ほのぼのだけど無心の話なのでドライな感じも。

 

では、このまま下へスクロールして本編どうぞ!

 

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日曜日の午後の頭。
 

神無は人見城の自室で
ふっくらとしたクッションにちょこんと座り、
テレビの録画消化を始めた。

 

外はヒューゴォー、ヒューゴォーと
北風が強く吹いている。

 

しかし、神楽と白童子は既に出かけているため、
城内はいたって静かだ。
一緒に出かけている白夜は大変だろうが。

 

テレビの録画機で、ジャニーズ系アイドルの旅番組をかける。

 

旅番組と言っても、そのアイドルの地元の商店街をめぐって
低予算で安くておいしい一般家庭の味の物を食べるという
よくあるプチ旅番組だ。安心して見ていられる。

 

ジャニーズ系アイドルがゲストとの会話で時折見せる
さやわかな笑顔にも心が癒やされる。

 

外の世界はつらい。
ネチネチ・グズグズとした女性同士の人間関係。
癒やされるイケメンはいるものの、
付き合うとなるとまた話は変わってくる。

何も考えず見ることができて楽しめる
テレビ番組は本当にありがたい。

 

ただただ画面を見つめる神無。

 

ときどき、ナレーションの声が低めの女性が入れるツッコミも面白い。

番組は途中、友達同士でやるような悪ふざけ的なゲームもはさみながら進んで行く。

そしてジャニーズ系アイドルたちは老舗の安い定食屋に入り、
ごはんを食べる。"マグロ納豆ごはん"がおいしそうだ。
サービスで"小鉢"を出してくれるお店のお母さんの優しさも良い。

そしてごはんを食べ終わったところで次週予告に移り、
その番組は終わった。一回分が長すぎないところも良い。

 

ただただ無心に見られるものを見て
頭を空っぽにすることは大事だが、
あまり完全に空っぽにしてばかりもいられない。
 

次は神楽が見ろ見ろ言っていたドラマの録画を消化する。

 

神楽たちはまだ帰ってこないだろう。
無心にはならないまでも
もう少しゆっくりテレビを見るとしようか。

 

おわり


■あとがき
日常の嫌なことをいろいろ忘れて見られる番組って良いですよね!
テレビに限りませんが。
そういうのもある種、無心だと思ったので今回、書きました。
好きな芸能人をただただ眺めるのも良いですよね!
最後の神無ちゃんの、無心にならずして
ただゆっくりテレビドラマを見ようとするのも
無心にもとらわれない心という感じで
めぐりめぐってそれは真の無心ではないかと思いますw

 

今回、参考にしてたテレビ番組:カネ梨和也(日テレ金曜深夜)

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
ほんとに終わりです。

■キャプション

奈落家姉弟の自由

 

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■まえがき

いつも読んでいただき、ありがとうございます。

 

※ 奈落家のいつもの設定確認

 

・設定は戦国時代なのになぜか現代の要素が入る。
(今回は、舞台は夜の人見城だけどなぜかリビングが
存在しています。いったいどんな造りなのかはちょっと謎w
てか、前からそんな謎設定でしたねw
個人的な考えとしては、外観は立派な城なんだけど
中は一般家庭の家みたいな感じで現代的な生活感があって
少しコミカルみたいな?w)

 

・奈落家の服装は、原作通り。

 

・奈落さんと分身たち皆、生存していて
人見城に一緒に住んでいる設定です。

 

ストーリーのジャンル:シリアス(真面目な人生観のお話)

 

では、このまま下へスクロールして本編どうぞ!

 

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夜。人見城。御前の間で奈落と白夜が話している。

 

白夜「奈落はいったいなにが望みなんだい?」

 

奈落「なにが望み…か。ふっ…。
なにもない。この闘いの行きつくところは、
犬夜叉たちをわしの闇で喰い尽くすこと
その先になにがあるのか――」

 

白夜「……………………」

 

話は終わって部屋から出た白夜は神楽と鉢合わせする。

 

神楽「白夜、ちょっといいかい?」

 

白夜「…?」
怪訝な表情をしながら
神楽に付いてリビング(?)に行く白夜。

 

 

人見城のリビング (?)にて。

神楽「さっきの話、聞いてたぜ?」
ソファーにもたれかかりながら言う神楽。

 

白夜「気になったのかい?」


白夜は浅く腰掛ける。

 

神楽「ああ。奈落の野郎、
望み、"なにもない"とか言ってたけど、
じゃあ、あたしらが苦しめられて
今までやって来たことは
結局何な訳と思ったよ。
犬夜叉たちを苦しめるつってるけど、
その先にも何も無いんだろ?」

 

白夜「そうだろうな。
だが、普通の生き方だって
その先には何も無くないか?」

 

神楽「………………………」

 

白夜「普通の生き方…仕事、恋愛、結婚、家庭、
その先に何がある?
姉さんだってそうだぜ?
自由の先に何がある?
自由になりたい気持ちはわかる。
だが、その先も奈落と一緒じゃないか?
結局は何も無い」

 

神楽「確かにそうだけどさー…」
神楽が頭を抱える。

 

白夜「皆、奈落と一緒だぜ?」

 

神無「…愚か」
神無が廊下の暗がりからゆっくりと姿を現す。

 

神楽「うわっ! びっくりしたー! 驚かすなよー!」
神楽が首だけ振り返り退き気味の体勢で
驚いた表情をして言う。

 

神無「…皆、愚か」
話は戻る。

 

白夜「…でも、それでもなおやりたいことをやり抜く。
それが生ってもんだと思うぜ。
もちろんただ働いて稼いで淡々と生活して
人生を終えるのもアリだけどな。
姉さんは"自由の中身"どうする?」

 

神楽「自由の中身ねえ…。
あたしはそんな深く考えねえ。
ただ、思うままに自由にやるだけさ!」

 

神無「…それもまた自由」

 

白夜「いいじゃん。それも一つの答えだよ」

 

神楽「白夜は?」

 

白夜「俺はそこまで救いなんて求めてない。
ただ"役目"を果たすだけだ」

 

神楽「ふうん。神無は?」

 

神無「…………………………」
黙りこくって下を向いてしまう神無。

 

神楽「…あたしと一緒に、かい?」
神無の気持ちを察して話す神楽。

 

神楽「…いいぜ」
神無が少し安心したような表情で
顔を上げてコクリとうなずく。

 

白夜「…話もまとまったところで
もう夜も遅いし、寝ようか?w」
引き上げ始めようとする白夜。

 

神楽「ああ」
神無「…うん」
神楽も神無も納得がいったようだ。

 

神楽と白夜はソファーから立ち上がり、神無と共に
それぞれの自室へと帰って行った。

 

そしてそれぞれの希望を胸に抱きながら
ゆっくりと眠りについた。

 

おわり


■あとがき
神無は若干、世の中を憂えている節があるかも。
でも自由になれたら神楽と楽しくやりたいと
思ってるような気がする。姉妹愛、良いなぁ。
白夜はそもそもそこまで自由になれるとは思ってなくて
役目を果たすことに重きを置き過ぎずに重き置いてる感じ。
真面目だけどドライ。
そんな二人にとって、
生きたいように生きるという
ストレートな生き方をする(望む)神楽は
光と言うか希望のような感じな気がします。
皆想い合ってる奈落家姉弟いいね。
それぞれの想いを胸に抱いて
安眠する奈落家姉弟も可愛い。尊い。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
ほんとに終わりです。

■キャプション

最近のTSUTAYAのすごさを知ってもらいたいという意図もあって書いてますw わりと原点回帰で書く奈落家小説。

 

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■まえがき

いつも読んでいただき、ありがとうございます。

 

※ 奈落家のいつもの設定確認

 

・設定は戦国時代なのになぜか現代の要素が入る。
(今回は、2023年2月現在、最新のTSUTAYA。)

 

・奈落家の服装は、原作通り。

 

・奈落さんと分身たち皆、生存していて
人見城に一緒に住んでいる設定です。

 

ストーリーのジャンル:ほのぼの


※ その他 設定等

・夕焼けの空が出て来るので季節は
どちらかと言うと春~夏設定です。

 

では、このまま下へスクロールして本編どうぞ!

 

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皆でTSUTAYAにやって来た人見一家。

 

入店後、それぞれの見たい物のコーナーへと散って行く。

 

分身たちの日頃の食事のため、
さっそく料理本コーナーへと足を運ぶ奈落。

 

スマホでクックパッド見れば良いのにと思う神楽。
そういうことを言ってはいけない。
料理本には料理本の良さがある。
アニメ犬夜叉リアルタイム視聴世代は
わからなくもない話だろう。

 

白童子は漫画コーナーで
アニメも放映されている最近人気の漫画を
買おうと手に取っている。

 

神無は最近の売れ筋の小説をざっとチェックしつつ、
そこまで本に興味の無い神楽と
化粧品コーナー(最近のTAUTAYAは店舗によってはある)で
高値の基礎化粧品のテスターを手に塗って試している。


「やっぱ、高い化粧品は塗った後のスベスベ感とか肌のツヤが違うよなぁ」
神楽がぼやく。神無が無言でコクリとうなずいた。

 

悟心鬼、獣郎丸、影郎丸は、
併設されている成城石井(これも最近のTSUTAYAは店舗によってはある)の少し高価なお菓子を見ている。

 

夢幻の白夜は最初はバイクの雑誌を眺めていた(意外と男だ)が、
IT系の専門書のコーナーに移動した。

 

そしてそれぞれの見たい物を見て、
買いたい物を買ったり買わなかったりしていると
あらかじめ決めておいた集合時刻になる。

 

神楽はあの後、アクセサリ―コーナー(これも店舗による)も見ており、付き合わされた神無と共にちょっと遅れて来る。

 

「遅いよ、姉さん」


「わりぃw」

 

入ってすぐの出入口前に集合する人見一家。

その後。
ドトールカフェも併設されているのだが
この人数で寄るのは予算がかかり過ぎるため寄らず、
外にある自動販売機で奈落が分身たち皆に缶ジュースをおごってくれた。
白童子にはセブンティーンのアイス。
それでもお金はかかるが。

 

「奈落、サンキュー☆」
他の分身たちの代わりに白夜が明るく優しい笑顔でお礼を言った。


奈落がちょっと照れる。

そして飲み終わると、
夕焼け空の下、
人見一家は縦に列をなして
雑談をしながらうちへと帰って行った。

おわり


■あとがき
とにかく最近のTSUTAYAはいろんな物を売ってます。
文房具とかは前からですがもうかなり充実してます。
あと、スーパーやホームセンターとかとはまた違って、
すごくオシャレな店内です。売ってる物の値段は高めですけど。

そして本屋に来たのに本を見ない神楽w
見るとしたら、女性雑誌かなぁ。
ファッションとかメイクとか。

そういう風にTSUTAYAに実際に行った時に、
奈落家だったらどう過ごすかなと
自分なりに考えてみると面白いかもです!
奈落家、尊い(TT)w

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
ほんとに終わりです。

■シリーズ

超短編の奈落家

 

■キャプション

神楽の長ムダ話を聞く神無と白夜。まえがき・あとがき無しの唐突本編。いつも読んでいただき、ありがとうございます。

 

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人見城での事務仕事の公務の休憩中、
それぞれ自分の座席に座ったまま
神楽の話を神無と白夜がうんうんと聞いている。

 

神楽「あたし、こないだ
犬夜叉との戦いで傷を負った訳。
かすり傷だけど。
で、消毒液で消毒しようとしたんだけど
中ほとんど入ってなかった訳よ。
で、新しい消毒液を出した訳。
まぁ、どうせ100均で買ったやつだから
そんなに高価じゃねえしと思って。
で、それで最初の消毒液には
ふた開けると少しずつ出るみたいな
中ぶたが付いてて
ちょっとずつ出せんのよ。
新しく出した方も見た目はおんなじだから
同じ仕組みだと思うじゃん?
でも新しく出した方、
中ぶたも何も付いてねーの。
あたしそれに全然気づかなくて
少しずつ出るテイで傷口に傾けた訳。
思いっきりではねーけど。
そしたらドバーッってけっこうな量こぼれたの。
床もうオキシドール浸し。
シミになるやつじゃねえから拭けばいいけどさ、
中身ほとんど無くなったよね。
めっちゃ、もったいねえなーと思ったよ。
ああ、ちくしょう。悔しい!損したわー」

 

白夜「ふーんw」
神無「w…」

 

以上、神楽の鬱な長ムダ話と
ちゃんと(?)聞いてくれる優しい神無と白夜のお話でした。

 

おわり

 

あとがきは無しです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
ほんとに終わりです。

■シリーズ

【奈落家】夢幻の白夜 幻術使いの現実

 

■キャプション

湯豆腐から考える夢幻の白夜の本質。

 

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■まえがき

いつも読んでいただき、ありがとうございます。

 

※ 奈落家のいつもの設定確認

 

・設定は戦国時代なのになぜか現代の要素が入る。
(今回は、普通に白夜の現代的な食事。)

 

・奈落家の服装は、原作通り。

 

・奈落さんと分身たち皆、生存していて
人見城に一緒に住んでいる設定です。

 

ストーリーのジャンル:シリアス(白夜の本質に迫る)

 

では、このままスクロールして本編どうぞ!

 

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公務での外出が夜遅くまでかかってしまった白夜。


23時を回って人見城に帰還する。

 

夜型人間(妖怪)の神楽が寝間着姿で出迎える。

 

神楽「おかえり、白夜。遅かったな。
奈落が、夕飯用意してあるから
レンジでチンして食えだとよ。
あと、ガスコンロのとこの鍋にも
湯豆腐あるからそのまま火であっためろだってさ」

 

白夜「わかった。ありがとう。姉さん」

 

神楽「あたしゃ、もう寝るぜ」
ふぁ~あとあくびをしながら、寝室へと向かって行く神楽。

 

次姉にはああ言われたが、
あまりにも疲れていたので
奈落には悪いが
湯豆腐だけ食べることにした白夜。
 

他のおかずは冷蔵庫にしまい、
適度な大きさにカットされた絹豆腐と水が入った鍋を
火にかける。

 

湯豆腐を温める場合、
イメージだと白い豆腐が
透明で綺麗なお湯に茹でられて
ボコボコ言っている姿を一瞬想像するかもしれないが、
実際のお湯(温めている水)は、
豆腐の取れた角と成分が沈殿して
薄汚れた水かのように少し濁っている。
 

決して不潔という訳ではないのだが、
温めている様子の見映えは良くない。

 

白夜「現実ってこんなもんだよな…」
フッと小さくため息を漏らす白夜。

 

現実に対して華やかな世界を
リアルとして想像することもあるが、
そんなものはどこにも存在しない。
無であり、虚しいものなのだ。
その点は長姉の神無のよく知りえるところだろう。

 

すべての想像と現実の関係は、
イメージの、透明で綺麗なお湯で茹でる湯豆腐と
実際の、濁ったお湯で茹でる湯豆腐くらいの違いがある。
そこまで違いが無いように思えるがけっこうな違いがある。
それをよく理解した上で生きねばならない。
地に足が着いていないイメージは妄想であり、
妄想を軸に生きることは無謀である。
それは避けた方が賢明である。
また、白夜は幻術使いとして
幻術を施すベースとして現実をよくわかっていなければ、
そこに幻術の細工を施すことはできない。
現実を的確に認識せねば。

 

濁った水が温まりボコボコし始めたので火を止めて
湯豆腐をすくう専用の小さめなおたまで
湯豆腐をお皿によそっていく。
 

完璧にスムーズにはいかず、また角が取れて
濁ったお湯のカスが増えた。

 

奈落が置いておいてくれた
かつおぶしとしょうゆをかけた後、
自室に持って行って白夜用の水色のお箸で食べる。

 

白夜の心中(「絹豆腐は舌触りが良くていいなぁ」)

 

熱さでハフハフはするものの、
それほど温め過ぎなかったので
口やのどの奥をやけどすることなくおいしく完食できた。

 

現実に即して無理せず冒険し過ぎず程良く退くことも
人生には重要であろう。
 

夢幻の白夜は、その通り名どおり、
幻術使いゆえに、相手を騙すための幻術を使う前提となる現実をよく理解し、
幻術の技もきちんと統べ司り、
的確に夢幻と現実の意識のバランスを取ることに長けているのだった。

 

そして食後、
キッチンに使ったお皿とお箸を戻し、
洗剤とスポンジで使った鍋も含めそれらをきちんと洗った。
 

その後、明日の仕事の準備に入る。

 

おわり

 


■あとがき

なんかよくわからない話だったような気がするので、
【このお話で白夜に対して表現したかったこと】を書きます。

本編で何度か述べていますが、
幻術を使うには、現実をよく理解していないとダメだと思うんです。
幻術使いなら作り物の幻術と実際の現実は識別できるはずだし、
識別するならそれぞれをよくわかっていないといけないはず。
幻術を施すのは現実に対してな訳だからそのベースとなる現実を
正確に知っていないと幻術は施せないでしょう。
だから白夜は、幻術の技術だけでなく、
細工を施すベースの現実的洞察
(湯豆腐の茹でる様子までも細かく具体的に的確に洞察できる力)にまでも長けていると思います。

でもそれで落ち着いて現実的に物事を見て
「現実ってこんなもんだよな…」と憂いちゃうんだけど、、
そこまで重く考えず正常な精神で
(「絹豆腐は舌触りが良くていいなぁ」)
とかありのままに心の中で思いつつ目の前の物事を楽しんだりもちゃんとできる。

と言いつつもやるべきこと(最後のお皿とお箸の片づけ)はきちんとして
(鍋も洗っているので、当たり前のことだけど最低限の気遣いもできる。)
さらに明日の仕事の準備もするって言う。

白夜は飄々とはしているけれど、そういう風に
能力と精神のバランスがしっかりと取れていて
行動も矛盾が無く、価値観をきちんと反映させて考え動く
健全で有能なキャラクターだと思います。
今回はその辺を書きたかったのです。

あとがきの解説が無いと、かなりわかりにくかったかもしれません。
すみません><!

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
ほんとに終わりです。

■キャプション

奈落家姉弟 春の平和

 

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■まえがき

いつも読んでいただき、ありがとうございます。

 

※ 奈落家のいつもの設定確認

 

・設定は戦国時代なのになぜか現代の要素が入る。
(今回は、姉妹は梅の花を見に外に出る際にサンダル履いてますw)

 

・奈落家の服装は、原作通り。

 

・奈落さんと分身たち皆、生存していて
人見城に一緒に住んでいる設定です。

 

ストーリーのジャンル:ほのぼの・ほんの少しギャグ

 

では、このまま下へスクロールして本編どうぞ!

 

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神無「神楽…」

 

神楽「なんだよ、神無。いきなり他人の部屋の扉開けやがって」

 

神無「梅の花…咲いた」

 

神楽「ふうん」

 

さっそく、縁側から二人してサンダルを履いて
人見城庭園に出る人見家姉妹。
 

神楽は普段から外に出る時も裸足だが、
履かないよりは足が汚れなくて良いだろう。

 

人見城庭園の梅の木々は、
天に向かって上向きに伸びる細い枝に
たくさんの小さくて可愛らしい梅の五花が
咲き誇っている。
 

原種の白色の花木だけでなく、
赤色の花木もある。

 

神楽「意外と満開じゃねえか」

 

神無「綺麗…」

 

ちょうど見頃のようである。

 

神無「東風吹かば 匂いおこせよ 梅の花 主なしとて 春な忘れそ」
 

(訳:春になって東の風が吹いたなら、
その風に乗せて遠く太宰府まで香りをよこしてくれよ、
遠い京都の私の家の庭の梅の花。
お前の主人がいないからと言って、
春を忘れるな。
[旺文社 全訳古語辞典より])

 

神楽「短歌、好きだねえ。
主が留守でいないからこうして春を忘れず楽しめるんだけどなw」

 

そうしてほんのり梅の花の優しい香りがする中、
花を眺め愛でていると、
ちょうど公務で外出していた白夜が帰って来て城門をくぐったのが見えた。

 

ん?とそれに気づいた神楽。

 

神楽「おーい、白夜ぁ! こっち来いよー! 梅の花、満開だぜー!」
大きく手を振って呼ぶ。

近寄って来る白夜。
 

白夜「…姉さんが珍しく靴履いてる!w」

 

神楽「うっせーな!w」
 

神無「…w」

 

そうして白夜も加わり、
時折、うぐいすの鳴き声もどこからか響く中、
しばしの間、人見家姉弟は梅の花を眺め興じるのでした。

 

おわり


■あとがき
たぶん? 奈落家小説で初の神無の短歌。
神無がアニメに無い短歌を詠むシーンを

入れたかったんですよ!w

最後、三人で梅の花を眺め興じている時に
白夜が公務に行った帰りに気を遣って買って来た
おみやげの春の和菓子つまんでるかも?w

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
ほんとに終わりです。

■シリーズ

ペットを飼う奈落家

 

■キャプション

ペットを飼ったけど、相変わらず世話をしない神楽。奈落さんとペットの犬のお散歩。

 

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■まえがき

いつも読んでいただき、ありがとうございます。

 

※ 奈落家のいつもの設定確認

 

・設定は戦国時代なのになぜか現代の要素が入る。
(今回は、奈落が現代に近い古風な人見城下の町を犬と散歩しています。)

 

・奈落家の服装は、原作通り。

 

・奈落さんと分身たち皆、生存していて
人見城に一緒に住んでいる設定です。

 

ストーリーのジャンル:少しギャグ・哀愁漂う感じ

 

では、このまま下へスクロールして本編どうぞ!

 

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冬。

 

神楽はおそらくペットを飼っても世話をしないだろうが、
娘に甘い奈落は、ペットとして犬を飼い始めた。

 

と言っても神楽が勝手に拾って来た迷い犬を飼うことに
許可しただけだが。

 

絶対、俺が世話することになると言う白夜の反対を押し切る神楽と娘を信じる親バカな奈落。

 

そうして最終的にその迷い犬を飼うことになったのだった。

 

だが結局、案の定、世話をしない神楽。
 

毎日の散歩は奈落が行くことになる。

 

早朝、そこまでよそいきでない紫がかった黒のコートを羽織って
赤いマフラーに、灰色の毛糸の帽子を被って、
ペットの犬をハーネスとリードでつなぎ、人見城を出る奈落。
 

手袋はしていると犬のウンチの処理が大変なためしない。

 

気温は低く、吐く息は白く曇る。
人見城下の水車にはつららが張っている。

 

城下町の古風な住宅街を歩いていると、
ちょうどゴミ捨てに出て来た日暮さんちの奥さんと遭遇する。

 

「あら、蔭刀さん、犬飼われたの? 可愛いわんちゃんね!」

 

「ああ。下の娘が飼ったのに世話をしないので、
代わりに散歩しているのだ」

 

人見城下では奈落は人見蔭刀ということになっている。

 

「大変ねぇ。娘さんの将来も心配でしょう?」

 

「まぁ。だが、親であるわしが言うのもなんだが、
要領は良いので、大学受験さえ乗り切れば
なんとかなるだろうと思っている」

 

「そうよねぇ。神楽ちゃん、良い子ですものね」

 

それでも娘を信じている奈落。
わりと当たり障りの無い返答をする日暮さんちの奥さん。

 

それからすぐその場を後にし、さらにその住宅街を進む。
 

一生懸命、足をせかせかと動かして奈落と一緒に歩いてるペットの犬。

 

横断歩道の信号待ちで立ち止まって、
「お前はわしを裏切らないでくれよ…」
かがんで犬の頭を軽くなでながらつぶやく奈落。
 

娘を信じてはいるが、ふと不安になったようだ。
犬を心の拠り所にする。

 

「ワン!」
普段あまり鳴かないペットの犬が返事をするように元気良く一言鳴いた。

 

神楽等の分身たちと違い、その犬は従順なようだった。

 

そして冷たい風の吹く中、横断歩道の信号が青に変わり、
再び、奈落と犬は歩き出す。

 

おわり

 


■あとがき
ペットの犬の名前や犬種は後の話で明らかにしようと思います。


でもどちらかと犬種は、
一般的な日本犬(柴犬)のイメージで書いていました。

 

"日暮さんちの奥さん"は、以前の小説ではかごめのつもりで
書いてましたが、今回はかごめのママ(大ママ)のテイストで
書いています。でも別に決まっている訳ではないので
ご自由に想像してお楽しみくださればと思います。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
ほんとに終わりです。

神楽姉さんと白夜(おれ)とのお約束条項

 

第1条 階段でコースターごっこは禁止!

第2条 廊下でカーリングしない!

第3条 人見城の天守閣から弟(悟心鬼)を無理やりバンジージャンプさせてはいけない!

第4条 玄関でリッツパーティーは禁止!

 

第5条 冷凍庫の氷を全部使わない

 

 

第100条 弟(悟心鬼)の私物を勝手に燃やしてキャンプファイヤーは禁止!!

神楽「えー」

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本編はこちら→高級デパートに行く奈落家

 

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1階 みやげ物売り場

 

奈落「ステラおばさんのクッキー買ってこ」

 

神楽「ああ、 "ステラおばさんじゃねーよ"で
おなじみのやつなw」

 

奈落「それはシュレックだろw」

 

神楽「シュレックじゃねえよ!w」