■シリーズ
【奈落家】神無の無心
■キャプション
部屋で一人、録画消化をする神無。
----------------------------------------------------------------
■まえがき
いつも読んでいただき、ありがとうございます。
※ 奈落家のいつもの設定確認
・設定は戦国時代なのになぜか現代の要素が入る。
(今回は、実在するテレビ番組をもとに書いています。
わりと、あるある。)
・奈落家の服装は、原作通り。
・奈落さんと分身たち皆、生存していて
人見城に一緒に住んでいる設定です。
ストーリーのジャンル:ほのぼのだけど無心の話なのでドライな感じも。
では、このまま下へスクロールして本編どうぞ!
----------------------------------------------------------------
日曜日の午後の頭。
神無は人見城の自室で
ふっくらとしたクッションにちょこんと座り、
テレビの録画消化を始めた。
外はヒューゴォー、ヒューゴォーと
北風が強く吹いている。
しかし、神楽と白童子は既に出かけているため、
城内はいたって静かだ。
一緒に出かけている白夜は大変だろうが。
テレビの録画機で、ジャニーズ系アイドルの旅番組をかける。
旅番組と言っても、そのアイドルの地元の商店街をめぐって
低予算で安くておいしい一般家庭の味の物を食べるという
よくあるプチ旅番組だ。安心して見ていられる。
ジャニーズ系アイドルがゲストとの会話で時折見せる
さやわかな笑顔にも心が癒やされる。
外の世界はつらい。
ネチネチ・グズグズとした女性同士の人間関係。
癒やされるイケメンはいるものの、
付き合うとなるとまた話は変わってくる。
何も考えず見ることができて楽しめる
テレビ番組は本当にありがたい。
ただただ画面を見つめる神無。
ときどき、ナレーションの声が低めの女性が入れるツッコミも面白い。
番組は途中、友達同士でやるような悪ふざけ的なゲームもはさみながら進んで行く。
そしてジャニーズ系アイドルたちは老舗の安い定食屋に入り、
ごはんを食べる。"マグロ納豆ごはん"がおいしそうだ。
サービスで"小鉢"を出してくれるお店のお母さんの優しさも良い。
そしてごはんを食べ終わったところで次週予告に移り、
その番組は終わった。一回分が長すぎないところも良い。
ただただ無心に見られるものを見て
頭を空っぽにすることは大事だが、
あまり完全に空っぽにしてばかりもいられない。
次は神楽が見ろ見ろ言っていたドラマの録画を消化する。
神楽たちはまだ帰ってこないだろう。
無心にはならないまでも
もう少しゆっくりテレビを見るとしようか。
おわり
■あとがき
日常の嫌なことをいろいろ忘れて見られる番組って良いですよね!
テレビに限りませんが。
そういうのもある種、無心だと思ったので今回、書きました。
好きな芸能人をただただ眺めるのも良いですよね!
最後の神無ちゃんの、無心にならずして
ただゆっくりテレビドラマを見ようとするのも
無心にもとらわれない心という感じで
めぐりめぐってそれは真の無心ではないかと思いますw
今回、参考にしてたテレビ番組:カネ梨和也(日テレ金曜深夜)
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
ほんとに終わりです。