おさらいをしましょうか。

 

  動物行動学の祖にして、ノーベル生理学・医学賞の受賞者である、オーストリアのコンラッドローレンツは、人間以外の種において、縄張りの境界線上であるとか、極めて極端な環境因子の中でしか、動物における同種殺戮は起こりえないということを、臨床研究から明らかにした。

 故に、人間という動物の一種の行動選択が、如何に多種に比べて異端かが判る。人間の歴史を眺めると、確かに極めて大規模な同種殺戮の歴史と言える。

 では、なぜ、このようなことが起こったか。

 一つには、脳における言語野の局在という遺伝的変異により、遺伝子に刷り込まれた行動選択の原理である、条件反射から一部分逃れたこと、が原因であり、もう一つは、そのことにより、音声言語~振動と視覚言語~電磁波という、まったくことなる物理的性質の情報を等価交換することが可能となり、記憶と記録という能力を発現したことだ。

 そして、それにより人間という種は、どうなったか。

 あらゆる種を平定し、食物連鎖の頂点に立つこととなった訳だ。

 さらに、その、ヒトという種の歴史を見ると、食物連鎖の頂点に立つには、極めて危うい特質を併せ持っていることが判る。

 それは、なにか。

 結局のところ、ヒトという種の行動原理の根底には、遺伝子に組み込まれた行動選択の原理の方が、圧倒的に強いという特質により、だ。

 では、その特質は、どのような行動選択を引き起こしたのか。

 それは、歴史が証明している。法律、ルール、憲法、これらは遺伝子の変異により獲得した言語機能により定めた、ヒトという種にのみ通用する行動選択のルールだ。これを総称して“理性”と呼ぶ。だが、一部のアジデータとして極めて有能な宗教家や政治家による言語機能により、この“理性”による行動選択はすぐに眠らされ、もう一つの行動原理“衝動”に身を委ねる。この“衝動”は、怒り、憎しみ、嫉妬、恨みといった感情という遺伝的行動選択に依るところで、あらゆる動物に組み込まれた行動原理だ。つまりは、理性より衝動の方が強く行動選択に働くといったやっかいな種・・・それがヒトという種なのである。

 結果として、ヒトの歴史には何が起こるのか。

 大規模な同種殺戮が繰り返される~それがヒトの歴史的特質なのである。

 

 さて、今日を見てみよう。

 

 現状をよく表している、記事が↑コチラだ。ロシアの包囲網が、多数派により構成されている。では、ロシアを強力なアジデータとして牽引するプーチン氏は負けるのか。

 いや、負けない。

 何故なら、彼の手の中には、大規模な同種殺戮を起こし得る切り札、核爆弾を搭載したミサイルの発射スイッチが納まっているからだ。歴史によれば、彼はそれを押すであろう。では、それを抑止する方法はあるのか。残念ながら、望み薄だ。何故ならば、現状には過去においての、歴史的類似が見られるからだ。

 さて、残された方法の鍵はどこにあるのか。

 それは、ココ↓にある。

 

 
 この動きの一環として、紛れ込ませるしか、あるまい。
 しかも、おそらくは、残された時間は、あまりない。
 
 もし人類が生きながらえればその時は、真剣に核の廃絶を議論する必要があるであろう。
 
 では、また。