無敗のオリンピアン、WBA世界ミドル級の絶対王者、ゲンナジー・ゴロフキンの10度目の防衛戦は圧巻だった。
同日の先程、日本最速の世界奪取を6戦目で実現したWBC世界ライトフライ級新チャンピオン井上尚弥の試合を見たが、両者の酷似具合に、驚かされた。
ファイターのプレスをパンチで止めることの出来るパンチ力。いかなる角度からもあらゆる種類の、最適なパンチを打てるセンス。リスクを怖れず攻めるオフェンシブな姿勢。そして、打ち合いにおけるパンチの交錯時、よけながら打てる目利きだ。
特に最後のエレメントは、訓練で身に付けられるレベルのスキルではない、アーティスティクなものだ。
世界王者で、この二人以外に、この芸当をリングで体現出来る選手は、フロイドー・メイウェザーJr.唯一人だ。
パンチアイの心配も杞憂に終わるであろう。
これらを体現できたことがすなわち、それらを統率し実行するに不可欠な、メンタリティの強さを、自ずと証明したことになるからだ。
言うことはない。
世界への披歴が、いまから楽しみだ。
おめでとう!



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