初投稿

最初はやっぱり生きる目的から書こうかな。
今の自分の芯になる話。

裕福な家庭に生まれて
優しい父親と母性の強い母親に育てられ
真面目で正義感の強い弟とふたり、
なに不自由なく暮らしてきた。

欲しいものはなんでも買ってもらえたし
当たり前のように毎晩豪華な食卓だった。

家族旅行も海外に毎年連れていってもらって
いろんな絶景を教えてもらった。

そこそこイケメンで背が高くて顔が小さくて
モデルみたいな外見だから女にも困ったことない。笑

だからおれ、本当に欲がなくて
行きたい場所も買いたいものもやりたいことも
ぜんぜん思いつかない。これはいまも悩みなんだけどね。

でもそれって親の力なだけで、
父親パワーでさせてもらってたことであって、
全く自分がすごいわけではないってわかってはいる。
わかってはいるんだけど、だから?て思っちゃってた。

要するに、人生の目標とか
生きる目的みたいなのがないまま
学生時代過ごしてたんだよね。

なんとなーく有名高校に入って有名大学に入って
部活入ってスポーツ続けて友達増やして。

いろんな遊び教えてもらったし
初体験のこともいっぱいあったんだけど
どれもこれもスパイスの一つでしかなくて。

25歳になったら死んでもいい。

本気でこう思ってた。
めちゃくちゃだよね。本当に。

なんのために親はお前を育てたと思ってるんだ。
誰かに怒られたしその通りだと思う。

でもさ、本気なんだよおれも。
みんなが飲み会とかフェスとかナンパとか
アドレナリン出しながら楽しんでるの見て
いいなあって思っちゃうの。
そんなにのめり込んで楽しめることが
どんなに幸せなんだろうって。

大学四年生のとき、
おれは就活をしなかった。

まわりが大手企業の内定を取りまくってる中、
こいつらなんのために働くんだろうって思いながら過ごしてた。

おれには働く理由が見当たらなかった。

お金のため、家族のため、老後・将来のため

口ではみんな正しそうな理由並べるけど、
それ本気で思ってんの?
なんとなくなんじゃないの?
とか思いながら。

そう思いながらも、羨ましかった。

先に進めることが羨ましい。
なんの迷いもないことが羨ましい。
欲があることが羨ましい。

でも同時に、仕方がないと思った。
だっておれには働く理由がわかんなかったから。

お金が欲しいならホストやった方が儲かる。
自分でビジネスやった方が儲かる。

自信があった。生きていくのは。
コネもあるしある程度知識もあったから。

でもそうじゃなくて、
おれが欲しいのは生きる意味なんだよ。

楽しいことが好き。
面白いことをしていたい。
刺激のある毎日がいい。

でもそれってすごくスポット的で
短期的な欲望というか
本気で求めていることじゃない。

そんな中、部活を引退して時間ができて、
タイの風俗街がすごいってことになり、
バンコクに行ったんだよね笑

まあタイは普通なんだけど
ついでにアンコールワットを見ようってなって
カンボジアに寄ったの


そこで、おれの人生は180度変わった


アンコールワットを見て、帰り道。

アンコールワットの近くにトゥクトゥクの運転手の実家があるってことで寄ることになった。

その実家から、ほぼ全裸に近いようなガキからばあさんまで
20人くらいの大家族が出てきて
お金がない、食べるものがないから
募金をしてください。って言われた。

すごく心が痛んだ。
初めて見る貧乏な人たち。
テレビでしか見たことない世界を目の当たりにした。

だけど、いくらあげればいいのかわかんなかった。
本質的に解決するためには自分の手持ちじゃ足りなかったし
小銭をあげたって一週間で尽きちゃうだろうし。

と同時に、そんなこと考えてる自分にすごく腹が立った。

その家族を救ってあげたいって思ったことより
ただ、裕福な家庭・国に生まれた
ただ、貧乏な家庭・国に生まれた
この違いが悔しかった。

その時はこの悔しさの意味がよくわかんなくて
ただただ自分に苛立ってた。

自分はなに不自由なく暮らし
たくさんの人に支えられて生きてきた。
だから自分に対する欲望はない。

でも、生まれて初めて出会った自分に本気で助けを求める人。
その人たちに対してなにも助けてあげられない自分。
心から、情けないって思った。
初めて思った。

おれが生きる意味はこれなんだと思った。

今まで自分が受けてきた愛を、
次の人に注ぐべきなんだって。

自分のために働くとかじゃなくて、
他人のために体を張れる人間にならなきゃって。

だから、働こうって思った。
それも大企業のサラリーマンなんかじゃなくて
自分一人で戦う場所を見つけようって。

親のコネは使わない。
自分のコネを作る。

自分に助けを求めてきたら人生背負ってやれるくらいの人間になる。それが自分の役割、生きる意味だって強くそう思った。

突き進むって決めた。