私は勝手に「映画セラピー」たるものを作ってます
映画で心と向き合え、映画で癒され、映画で気づき、映画で思い込みや捕われからほんのちょっと解放されるでしょ?
だから「映画セラピー」
その一環で「映画を使った心理テスト」を考え出したのでした(笑)
でね、昨日。
12/20公開の『ラースと、その彼女』のコメントチラシを書いてました。
コメントチラシとは……。
その映画を気に入った著名人が短いコメントを寄せ、チラシやポスターに掲載される、というやつ。
はい、とんでもなく好きデス、『ラースと、その彼女』。
この映画は純愛映画だとか色々感想があるけれど、私は「愛を知った少年が大人になるための儀式」を描いた映画だと思った。
小さな田舎町に住む、心優しい青年の苦手なもの。
それは女性。
馴れ馴れしく触られると身体がびくついちゃう。
同じ敷地に住んでいるお兄ちゃんの奥さんが妊娠したり、同じ会社の女の子から好意を持たれてる気がし始めたことから、ラースに変化が起こる。
彼は突然、ラブドール(肌感も何もかもリアルなダッチワイフ)をオーダーして、彼女(ビアンカ)を人間だと思い込んでいるような態度を取り始めたんだから兄夫婦も町の人もビックリ!
ラースを好きだから心配する優しい住人たちが考え出したこととは……?!
ドールセラピーって知ってる?
年老いた人々に生きる活力を与える為に赤ちゃんのお人形を与えたり、心に葛藤を抱える人に人間くらいの大きなぬいぐるみを目の前に座らせ、思いのたけを吐かせるというセラピーもそのひとつ。
ラースは母の過去のトラウマから、女性と向き合うことを拒み続け、それでも向き合わないと自分が潰れちゃうと思って、苦しさからの解放を求め、ダッチワイフのビアンカを手に入れたのかもしれない。
それは噓偽りのない本当の愛であり、ラースはビアンカをひとりの女性として心から愛した。
女性が嫌いなんかじゃない。
女性を傷つけるのが怖いんだ。
ビアンカはひとりの女性なんだ、僕の大切な人なんだ。
そんなラースの優しい優しい心の叫びが聞こえたのかもしれない。
信じる心が大切。
愛する心が大切。
そんな思いがいっぱい詰まった映画のお陰で、心が優しさで膨らんだゾ