登録要件の確認(児童相談所)
仕事を早く上がり、平日の夕方・予約時刻の10分前に到着し、受付へ。プレイエリアも有り、小児科の待合室のような淡い色のソファーに座ってテレビを見つつ、担当者が来るのを少し待ちました。電話で対応して下さった男性職員さんがいらっしゃるのかと思っていたら、初めましての女性職員さん3名。児童相談所の方が2名、民間の乳児院の方が1名でした。ミニキッチンも備えた談話室へ。壁一面にはマジックミラーがはめられており、普段は観察が必要な家族がここで過ごして、職員さんが見守る部屋だそうです。東京都が発行している冊子を参照しつつ、児童相談所の方1名と乳児院の方が交代に、里親制度の内容を丁寧に説明をして下さいました。(もう一人の児童相談所の方は、おそらく記録係のようで、終始メモを取られていました)↓頂いた冊子のPDFR3intake.pdf (tokyo.lg.jp)今日は②の「申請要件の確認」。③「認定前研修」は座学2日・実地2日だが、来年度のスケジュールは未定。2カ月に1回行う予定。⑤の「家庭調査」では職員4人程が家庭訪問し、3時間程かけて家の隅々までチェックを行うそうです。正直な感想。想像以上にハードルが高い。東京都で「社会的養護」が必要な子供が4,000人程、住んでいる区には300人程。その中で8割が施設で暮らしている。「養子縁組里親」は希望者が多く、現在は1人の子供に対して30人ほどもの希望者が。(凄い時は70人もいるそう)里子で来る子は私達が住んでいる区内だけでなく東京都全体が対象なので、どこから来るかは分からない。運良くマッチングしたとしても交流期間は夫婦で週3回施設に行く必要があり、その期間は一概に言えないが3カ月から1年ほど掛かる場合もあるとの事。我が家は収入面・自宅の広さはクリアしていますが、夫婦とも正社員の共働きで時間的に融通が利きずらい点に職員さんが引っかかっている感じがしました。現実問題、東京都下の施設の子供を紹介された場合、週に3回、往復2時間以上かけて会いに行く必要が出てきます。短くて3カ月、長いと1年間…それ位、愛情と熱量が無いと駄目という事でしょう。無事に単発の交流期間を経た後には1カ月の長期交流期間があり、その間は学校にも行かず1日中家で面倒を見る必要があるそうです。勉学に配慮して夏休みや冬休みに行われる事が多いそうですが、夫婦どちらかが必ず家に居る必要があります。ここも共働きには厳しい条件。勿論理解していましたが、「全て子供が第一」。我が家は18歳まで育てることを希望していましたが、「子供が実親の元へ戻りたい」と思った瞬間に子供第一で戻されるそう。大変不謹慎な希望ですが、親が居らず戻る事の無い子を望む事は出来ないそうです。職員さんはとても穏やかなんですが、全てを悟っているような雰囲気を感じてしまい、観応菩薩に自分のエゴを見透かされているような気分になりました。私は正社員としてかなり恵まれている環境(週2テレワーク・フレックス制度で15時に上がることが可能)だと思っていましたが、正直な感想、交流期間を乗り越えるのが物理的に難しそう。想像以上に自己犠牲(この言葉が出てくること自体、里親として失格ですね)が必要と実感しました。生半可な気持ちで来たつもりはなく真剣に里親を考えていましたが、自分の愚かさ・未熟な考えを改めさせられました。