里狸庵(ririan)の雑記帳のブログ

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85歳男性、5年ほど前から週一で当院に整体に通っている。
「自分の足で歩きたい。家族に迷惑かけたくない」が
通院目的だ。
 
半年前に膝にヘルペスが出て歩くと痛い。ということで
内科さんのと並行通院になり、二カ月ほどでヘルペスは
治癒した。
 
しかし、3カ月ほど前から足元が徐々に弱り歩行が危う
くなって来た。関節の他動運動でも痛みを強く訴える
ようになった。
 
当初、ヘルペスは傷が癒えても痛みに襲われることがあ
り様子を見ていたが、生活の様子を繰り返し問いかけ続
けたら、「週二回のデイサービスで朝も昼も、ボケ防止
のマージャンを座ってやっている。」という事だった。
 
「マージャンを始めて楽しい」ということは聞いていた
が、まさかデイで長時間やるとは思いが至らなかった。
先週、長時間の麻雀は駄目だという事、運動を開始する
ことをお願いした。
 
そして、一週間。
 
今日、入室時から足元がしっかりしている。高いベット
からの降りる際にも、手は添える程度で足元はしっかり
してふら付かない。関節運動域もほぼ回復し運動時に痛
がることもない。なにより、入室時に当たり前に突いて
いた杖を持たず歩いている。
 
「先生に言われて、麻雀ヤメタン」施設の運動器具で
動いとるんよ」
 
運動器の障害は生活の中にある。そして、素直な性格は
施術結果にも表れてくる。
 
週一回の整体も残りの6日間の生活努力があってクオリ
ティーの維持が出来ている。年齢からも身体に多くは
期待できない。こうした中で座っての長時間の週二回の
麻雀は、ボケ防止の効果以前に歩けなくなってしまう。
 
今治でデイサービスをしている、矢野澄江先生が言って
いた「うちのデイでは、来る人にみんな参加してもらう
んよ。日常の生活を自分でしたいから来るんだから」
そんな言葉の優しさを思い出している。
 
「やってあげるのではない。見て支えてあげる。」
 
多くの施設で行っている、怪我が怖いから車いすに乗せ
ての管理など、優しそうでいて実は冷たい営利介護であ
ることを利用者や家族に分かって欲しい。