ワキ汗が多く出る病気のことを「腋窩多汗症(えきかたかんしょう)」といいます。
腋窩(えきか)とは、ワキのことです。
暖かくなってきたこの季節から、外来受診をされる患者さまが増えてきます。
ワキはもともと汗腺が多いうえに、緊張やストレスなどの精神的な刺激と、気候や運動による温熱刺激の両方で発汗が促進されるため、汗を多くかきやすい部位です
症状としては
- ワキに汗ジミができて人目が気になる
- ワキ汗が気になり、1日に何度も制汗剤を塗りなおす
- ワキ汗でシャツを着替えることが多い。
- 緊張するとワキ汗が出はじめ、意識するともっと出る
- ワキ汗パッドやタオルが手放せない
- 白シャツや下着のワキの部分が黄ばんでしまって、すぐに買い替えなければならない
があげられます。
多汗症に悩む人は、思春期から中年世代まで社会的活動が盛んな年代に多いといわれています。
診断は問診票をもとに、問診や視診を行い、ワキの多汗症の診断とその重症度を判定します。
治療としては、当院ではエクロックゲルという外用剤を処方してします。
エクロックゲルは、神経からの汗を出す指令をブロックすることで過剰な脇汗を押さえます。1日1回で1か月以上はきちんと継続することで効果が出てきます。
処方すると効果が高いので、多くの患者さまが継続されています。
また重度と判断した場合は、20歳以上は保険にてボトックス注射治療を行っています。効果はさらに高く約半年ほど効果が持続するため、人生が変わりましたと喜んで下さると、私もとってもうれしくなります