年々バレンタインがどうでもよくなっているのは私だけではないようで。
先日のライブで。
お客様も、バレンタインの期間限定スペシャル・カクテルのメニューを見て、「そういえばバレンタインなんですねぇ~」と。
マドカちゃんの予定曲にも、ピアニストの演奏曲にも、この時期のお決まりナンバー「My Funny Valentine」はなく…。
ならば、、、と私が歌わせていただきました
ず~んと暗い旋律で始まる「いかにもジャズ」なバラードで、季節を問わずよく演奏される超スタンダードナンバーです。
でも歌詞はメロディーに対してアンバランスなほどコミカル
あなたのルックスは笑えちゃう
写真うつりも良くないし
体形だってギリシャ彫刻より劣ってる
口元がちょっとだらしない
…と散々けなして、
でも髪の毛一本さえも変えないで
私のことを思うなら そのままでいて
あなたがいれば 毎日がバレンタインデー
と。
こんな歌詞がついているのです。
というのも、この曲はもともと10代の若者達が大活躍するするミュージカル「ベイブス・イン・アームス(Babes in arms)」の中で、女の子が男の子に向かって歌う場面のために作られたもの。
その後このミュージカルは、「青春一座(原題は同じ)」として映画化されたのですが、この曲は子供(といっても10代の若者)が歌うには大人っぽすぎるとの理由で、カットされてしまった、、、という逸話があります。
カットされなければジュディー・ガーランドが歌っていたので、残念なことで…
さらに後になって、シナトラ主演の映画、「夜の豹(Pal Joey)」の中で印象的に使われたのが、この曲が広く知られるきっかけになったと思われます。
この歌詞と旋律のアンバランスさゆえに苦労多い曲なのです(笑)
とはいえ、この複雑さが魅力でもあり、うまくできています。
さすがロジャース&ハーツの作、歌っていて面白い曲です
ということで、バレンタイン
そうか、バレンタインか~~ と、デパートの催事場へ行ってみてビックリ
すんっっっごい人…というか女性の大群。。。
デパート静かなのに、ここだけ嵐のよう
一応、「Chocolat Plus」を名乗る私、チョコレートとあらば行かねば…と、人波にのまれつつ一回りしましたが。
選ぶこともままならず、買い物できないです
いやぁ。凄かった!
バレンタイン・デーって
もはや愛の告白とは全く関係なく、ただ「世界のチョコが買える日」なんですね。
なんだかおかしなバレンタイン…