今日の午後は日舞の稽古の後、能楽堂へ。和の一日です。
こじんまりとした私のお気に入りの能楽堂。
中は撮影禁止だったので、表のこの柱だけ…(笑)
観たのは銕仙会の定期公演。
狂言は野村万作さんで「連歌盗人」 能は観世銕之丞」さんの江口 。
野村万作さんの狂言はテンポ良く、さすがに笑わせてくれます!
そして15分の休憩の後、2時間の能!
能は、私がまだ若かりし頃から度々観る機会があったのですが、何をやってもど~~しても眠くなってしまう。それで何度観ても何がいいのかちっともわかりませんでした。
でも何かすばらしいモノのような気がするし、なのにわからないのも癪だし、日本人がわからなかったら誰がわかるのか、などと変な義務感も湧いてきて、とりあえず手当たり次第観に行ってみました。
だんだんわかってきたのは、能舞台には独特の時空間があって、そこにポンッと乗れると能のハイパーな世界に行かれるってこと!
なんかすごそうでしょ?
すごいんです
実際に多くの能のストーリーは時間も超越してますから。
日常を引きずって観ていると、まどろっこしくて必ず眠くなります(笑)
さらに謡の言葉の中には幾重にも意味が隠されていたりしますから、もう果てしない世界です。
謡本を見てみたり、内容や解説を調べてみたり、いろいろ試しましたが、結局ただ観るのが一番ということに落ち着きました。今のところ。
国立能楽堂など、字幕の出るところでも、私は消して見ることにしています。
というわけで、今日も2時間のハイパー体験。
観世銕之丞さんは、とにかく声がステキ鈴を振るような声…ってふつう男の人には言わないか
「江口」では、遊女三人が船に乗って現れる場面があります。並んで立っているだけですが、その艶やかさ、面と装束の美しさといったら
遊女が普賢菩薩になる、というすんごい世界に、一緒に気持ちよ~くトリップしてきたのでした。
一度覚えたらやめられないこの快感…
次はいつ行けるかな。。。