お家のリビングで子どもが学習する「リビング学習」が効率的であるという話を聞きます。親の目が届いているので、子どもの学習を見守ることができる安心感は得られるでしょうが、ホントに学習にとって良いのでしょうか？

うちも最初は子どもの部屋でなく、リビングルームで学習することを試しました。たしかに「さぁ、宿題やろっか」というと机の前には座っています。

でも、我が家には向いていないと感じました。理由は「机の前にはいる」けども、「集中している」とは感じなかったからです。

プロフィール欄にある通り、我が家には３人の子どもがいます。リビングに３つの机を置いて、それぞれが勉強するとなっても、やはり周りが気になる･･･くしゃみ１つを誰かがしてもチラチラするものです。しかも、ワンちゃんもいるし。

結論から言うと、リビング学習が効果的であるかは年齢、家族構成、家の広さ･･･などによって大きく異なると思います。個性によっても違うでしょう。

実際、我が家では中学生になると自室を与えることにしましたが、長男くんと次男くんは自室の方が大きく成績が伸びました。「がんばっている姿を家族に見られたくない」「自分のペースで勉強したい」とか言ってましたが、一番は集中できる環境かどうかであると思います。

私の場合も周りに家族がいる場所では仕事がやりにくいのが本音。PCをひらいているのがリビングであれば、どうしても集中できません。やはり、１人ぼっちになって集中したいので自室にいる時は「仕事モード」、リビングにいる時は「団欒モード」と切り替えています。

年齢や個性によって異なるのは、結局のところ「自分だけになっても勉強できる子」であるかどうかです。親が見ていないと、どうしてもゲームしたり、スマホをいじったりしてしまうことがあるでしょう。それでも、自分が「勉強をやる時間」と決めたら、それを実行するだけの意志が問われます。

要は、自分で決めたことを自分で守るという「自律」を維持できるかです。次男くんは、もともとルールや約束、時間をストイックに守る子だったので、ゲームやスマホもいじりますが、自室で自分の決めた時間、方法で学習しています。

長男くんは最初のうちはゲームやり放題、スマホいじり放題でした。でも、成績が落ちてきた時に「次のテストも悪かったら部屋は取り上げね」というと、スイッチが切り替わります。

タイマーを自分でセットし、勉強する時間は自分でスマホの電源をオフ。ゲームはそれ以降、一切やらなくなりました。やっぱり、「自分は何のために勉強しなければならないのか」という問いを解決しない限り、子どもが１人で勉強しないと思っています。

ちなみに、小学生の三男くんは現在もリビング学習です。スマイルゼミをひたすらやり続けています。これはWi-Fi環境がリビングだけは良好という点が大きいと感じます。まだ自室もなく、スマイルゼミはゲーム感覚でやり続けられるので楽しみながら勉強をできていると思います。

同じ子どもでも、３人で全く違う人間。どれが絶対に良いということはありません。大事なことは、それぞれの個性にあった方法を親が見つけることにあると強く感じます。

【受験】リビング学習って本当に良いの？