こういう時に限って、検査の待ち時間は予定よりも長くなる。


検査も心なしか、今までのものよりも長くかかったような気がする。

やはり、癌を見落とさないように細かく慎重に撮影しているのだろうか?

…だめだ、どうしてもマイナスイメージから抜けられない。


そんな検査も無事(?)終わり、産婦人科の受付へ。

午後の検査だったので、待合には誰もいなかった。

K医師は、昼食も摂らずに待っていてくれたのか…。

ありがたい。


受付で声を掛け、CTのフィルムが届くまで少し待った後、ドキドキしながら診察室へ入る。


診察室のパネルには、先ほどのCTのフィルムが並んでいる。


「ちょっとね、思ったようには映ってませんね」


確かに、子宮内部の様子があまり分からない。

K医師も何とも判別つかない様子だ。


「来週のMRIでは、もっとキレイに映ると思うんで、それで判断しましょう」

もう1週間、生殺しですか?


と思っていたら…


「先週の細胞診ですけど…」

「はい」(ドキッ)


「細胞は問題ありませんでした」

「はい」(ホッ)


「なので、今の時点では"子宮筋腫"の可能性が一番高いんです」

「はい」(良かった、筋腫なら…)


私の気持ちを汲み取ったのか

「筋腫ということなら、大きさによっては子宮の温存も可能ですし、まあ、先週よりは多少良い傾向ではありますね」

という嬉しい言葉も言ってくれる。


「ただね…」

…へ?


「先週、婦長の方からお電話したのは、血液検査の結果が悪かったんですよ」

「…はあ」(再び、ドキッ)


「赤血球が5.4しかないんです(12~16が正常値)」

と、おもむろに検査結果の用紙を差し出すK医師。


「この数値だと通常の生活にも支障をきたす、というか、本来は安静にしていないと危険な状態なんです」

…なんですと?

私、貧血なんですか?


自分の中で全然なかった可能性だったので、コレには驚いた。

じゃあ、ココ何ヶ月かのアノ"しんどさ"は貧血のせい?


というわけで、今日の段階では具体的な診断は進まず、代わりに貧血の治療が優先課題に加わった。

なにしろ、「本来は安静にしていないと危険な状態」なのだ。

このままでは、手術もなにも出来やしねーよ、てことらしい。


今日から毎日鉄錠剤を内服し、注射をぶすっと打ちに通院することになった。

もちろん、土日も救急窓口で打ってもらわないといけない。

なんか、一気に病人らしい(?)生活になっちゃった。