大量の出血に不安を抱えながら、指示された内診室へ。
部屋へ入ってみると、入り口の傍に小さくカーテンで仕切ることが出来る空間が有って、どうやらそこで脱衣するらしい。
で、部屋の真ん中にはもちろん内診台 が。
生まれて初めて内診台を見た感想としては、「ドラマとかで見たのと同じだー」ていうのが素直なところ。
足を乗せる部分も、腰の辺りのカーテンで医師から(患者から?)目隠しされるようになっているのも、以前見たドラマやドキュメンタリーの通りだ。
(あんなに大きく足を広げて乗ったら、かなり出血するだろうな)
とか考えていたら、看護婦さんが入ってきた。
看護婦「スカートと下着を脱いでこちら(内診台)へ来てください」
って言われても、出血が多いから下着を取ったら多分床にどんどん血が落ちるよ~
私「出血が多いんで、血が落ちると思うんですけど…」
看護婦「大丈夫ですよ、こちらで吹きますから」(にっこり)
…患者の出血には慣れてるんだね、きっと
というわけで、いよいよ覚悟を決めてスカートと下着を脱いで、備え付けのバスタオルを巻いて内診台に向かった。
血がつくといけないので、バスタオルからお尻だけ捲った形で内診台に腰掛ける。
やはり何かと濡れることが前提なのか内診台の表面はビニールでコーティングされているので、座ると座面の冷たさが不快に感じられる。
背もたれに寄りかかると、看護婦さんに足置き(?)に膝を乗せるように指示された。
なるべく下が見えないようにバスタオルを掛けて足を乗せると、即座にカーテンが引かれて腰から先がこちらからは見えなくなる。
そして、掛けていたバスタオルはあっさりとお腹の辺りまで捲り上げられてしまった。
「準備できました」
という、看護婦さんの声で先生が入ってくる気配がする。
この間にも既に出血は起きていて、おそらく内診台にかなり流れていたのだろう。
K医師が入ってきて(診て?)最初に言ったのは
「出血すごいですね」
という言葉だった。