ドバイで大統領選はどう報道されたか | 晩酌かあさん ちょっくらドバイってまいります

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2016年より夫の赴任帯同で、2人の娘とアラブ首長国連邦(UAE)のドバイで駐妻生活中。 ドバイの暮らしや観光についてブログに綴っております。なかなか晩酌できない国で奮闘中☆

衝撃的な結果になったアメリカ大統領選

当日朝、長女を送り出しNHKプレミアムをつけたら、
予想以上の接戦が繰り広げられていて、びっくりしました。
なんだかんだ言ってヒラリーでしょ…と思っていたから、目を疑い、
ノンタンを見たがるつーこそっちのけで、テレビに釘付けになってしまいました

そしてふと、せっかくドバイにいるのだから、
こちらの報道を見てみたらいいんじゃない?と思いつき、ザッピングしてみました。
ドバイとアブダビのチャンネルでは違う番組を流していたのですが、
中東の各局ではNHK同様に、延々と大統領選のニュースを伝えていました。
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エジプトのアル・マスリヤ
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アル・ジャジーラ(キャスターが美しい‼︎)
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イラクのアル・フラ
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各局見て、問題に気づきました。
何言ってるのか全然わからない!
みんなアラビア語なのでした…

アラビア語習い始めたときは、アル・ジャジーラを見られるようになりたいと思ってたんでした…
がんばろう…。

では、ツイッターはどうでしょう?
ドバイでも政府機関や王族(!)が、けっこうまめにツイートしてます。
発表がツイッターで行なわれることもあったくらい…。

お、王様がトランプ大統領を祝福されています。
世界の中でも、かなり早い段階でメッセージを出したみたい。

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ツイッターでいろいろ見ようと思ったのですが、
携帯通信会社duのフィードにあった会議の様子が気になってしまって
そこから進まず…。
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ゼーレの会議みたい…。

この日は結局、つーこにチャンネル権を譲り、
テレビ分析(眺めるだけ)は続行できなかったので、
翌日、駅にあるちっちゃいカルフールで新聞2紙を買ってきました。
レジデンスでいつももらえる、新聞と情報紙の中間っぽい7 DAYSはこの日に限って取りに行けず…
ニューヨーク・タイムズ中東版も買いそびれました。

まず、The Nationalです。
レジデンスの中で配達されている数を見ても、有力紙なんじゃないかと思う新聞。
3AED(≒100円)で買えました。
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トランプは中東にとっては「ワイルドカード」であると書かれており、
基本的に先行きを危惧・警戒する論調です。
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1面記事にも、かなり先のほうでヒラリーのスピーチが出ていて、
歓迎しませんよ、という態度が伝わります。
「トランプは先駆者と異なり、白人の抱える恐怖に耳を傾けた」とも書いていますね。

UAE国民も懸念を持ってみている、という記事も出ています。
インタビュー回答者のコメントが印象的でした。「ヒラリーは理由を持って、トランプは理由なしに
中東を破壊するだろう」と。
トランプはムスリム嫌いですからね…
それも表面的なイメージだけで嫌っているようにしか見えませんからね。
オイルマネーは好きそうだけれど
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買ってきたもう一紙はGulf Newsです。
普段から新聞を読み込めているわけではありませんが、
こちらは王族が今日は何々をしました、という記事がトップにくるような、
たぶん保守的な新聞です。

ビジネス版や、社説版と数冊が一袋にまとまって5AED(≒160円)
The National もそうですが、日本の新聞に比べて
ツルツル光沢のある紙を使っています。

こちらは一面は、いきなり広告なのがまた衝撃的(笑)
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巨大な人工滝のある、ドバイのウォーター・キャナルは公式オープンしたばかりなので
報道を兼ねているのかもしれませんが、潔すぎやしませんか…。

中身は「Victory for Trump」と題打って、ぱっと見好意的な特集が、
最初の数ページに渡って続いています。
記事の文面は、紙面デザインの印象よりは中立的で、
淡々と選挙で起こったこと一連を綴っています。
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こちらの新聞では、トランプが大統領になっても、
アラビアにはさして影響はない、としています。
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しかし、社説ではニューヨーカーの記事ほど嘆いてはいないにせよ、
「悪夢が現実になってしまった」という文章から始まり
イギリスのEU離脱選挙を思い起こしながら憂えていました。 

2紙総じて、視点は他の国々と特段変わるところはないんじゃないかな、という印象です。

Gulf Newsで面白かったのは、各国からのコメントの紹介。6つの国が取り上げられています。
ロシアのプーチン大統領、イギリスのメイ首相は
アメリカとの関係を今までどおり保つことを強調。
プーチンははっきり「簡単ではなかろうが」とも言っています。
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ドイツのメルケル首相、イスラエルのネタニヤフ首相も
新大統領をお祝いしながらも、牽制するようなコメントです。

そこにこの、安倍さんのコメント。
気持ち悪いくらいごますりしてます…
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これは並べられるとembarrassing〜

そしてさらに悪意を感じる(笑)のは、フランスからは大統領でも首相でもなくて
この人のコメントがピックアップされていること。
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反イスラムで「パリの肉はハラールばっかりじゃないのよ!」と発言して
波紋を呼んだ方ですね。「free!」の一言が笑えますね。

それにしても、マンガチックな大統領が生まれてしまったものですね…。
名前からして、バットマンの敵みたい

湾岸の国にいて、この先世界がどうなっていくか見られるのは、なかなか感慨深いことかもしれません。

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