帰国子女ってどんな感じ? | 晩酌かあさん ちょっくらドバイってまいります

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2016年より夫の赴任帯同で、2人の娘とアラブ首長国連邦(UAE)のドバイで駐妻生活中。 ドバイの暮らしや観光についてブログに綴っております。なかなか晩酌できない国で奮闘中☆

海外に暮らす日本人の子供たちと帰国子女を支援する海外子女教育振興財団(JOES)という財団がありまして
「海外子女教育」という雑誌を月刊で出しています。
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様々な国の日本人学校や補習校、そして国内の帰国子女受け入れ校について紹介しているのですが、
海外経験者の生き様を紹介する特集記事も組まれていて、これが読んでみるとなかなか面白いのです。

私の手元にある2015年12月号では、
子供のときの多文化経験者の意識」という特集が組まれています。
複数の国で育った、様々な国籍のTCK(Third Culture Kids)たちにインタビューして
その子たちの共通項を探ろうというものなのですが、
これから海外に子どもを連れていく親としては、なかなか励まされる内容でした。
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「子どもの頃の思い出を話したくない。自慢話と思われるから」とか
「恋愛は熱しやすく冷めやすい」とか(笑)ちょっと心配になるものもありますが、
多文化を経験すると、子どもたちも大人になりやすいのでしょうか。
達観してるなあ…というか、若いながらに歴史ありですね!(°∀°)b と感心しちゃうコメントがたくさんありました。

◾︎行動や信念において孤立することを恐れない。
経験を積めば積むほど、自分に正直にしか生きられない。他人がそれを受け入れられないのなら、それはその人の問題。
◾︎どこに行こうと世界は魅力でいっぱいだったから、もう「安心できるところ」に落ち着こうとは思わない。
◾︎たいがいの危機に直面してもパニックしない。その場面で何がいちばん重要なことなのかを見極める必要に迫られた経験が多かったから。
◾︎初対面の相手に近づくとき、あるいは大切な決断をするときに、自分の直感を大切にすることが怖くない。
◾︎どんな話にも「別の視点」があるはずだし、そのすべてを知ることは誰にもできない。

養老孟司さんが、今の時代には「勇気」が欠けている、昔は徳とされてきたのに、と語っておられるのを聞いたことがありますが、
TCKの子たちの言葉は勇気に溢れています乙女のトキメキ

自分の子どもをどんなふうに育てたいかと聞かれたら
私の答えはふたつ。
おすましペガサスどんな場所でも生きていけるタフさを身につけてほしい
おすましペガサスなにごとにも寛容であってほしい

自分の信念とかはその時々によって変わると思うので貫いてほしいとは思わない、
ただどこでも生きていけて、人の言葉をよく聞いてよき判断をしてくれればいいなあと思います。

海外に行ったら何より、多様な文化に触れてその楽しさを知ってほしいと思う。
現在でもスマホで同時通訳的なことができたりしてますから
きっと子どもたちが大きくなる頃にはホンヤクコンニャクみたいな何かができてますよね。
そう考えたら英語力より何より、心と頭の柔軟性が大事なのかなあ、とオッドアイ猫

うちの娘たちがどうなるかはわかりませんが、
TCKの子たちの声を読めと、海外経験はいい財産になるだろうな、と思えたのでした。

ちなみに雑誌の統計を見ると、2015年現在、
UAEではアブダビの日本人学校に51人、ドバイに138人の小中学生が通っているそうです。
チューリッヒが17人、ベルリンが27人、パリでも189人と考えるとけっこう多いのかもしれません。
国によっては現地校のほうがいいところもあると思いますが。
生徒数が多いのは、バンコク2923人、上海2454人、シンガポール2197人。
幼稚部があるところでは、ジャカルタの199人がトップで、アブダビでは31人。
ドバイは年長クラスが去年できたばかりで、年少・年中は今後の課題です。
上海だと幼稚部がなくて、唯一高等部があり129人が通ってる。
なんとなく、子どもが小さいうちなら連れて行きやすい国、そうでない国、と区分が見えるような気がします。

この雑誌ひとつで世界のいろいろが垣間見えるなあ、と思ったのでした。