日本在住の外国人のお宅で、外国のお料理を学べます。
エジプト人の先生によるサウジアラビア料理の教室が、
ちょうど都合のあう日時に開催されたので、受講してきました。
先生のご自宅、外観は普通の日本のアパートですが、
中はテーブルに置かれたタジン鍋やスパイスでかなりエジプシャーン
すーっとする香りのほんのり甘い、ちょっと甘草のようなハーブですが、
脂肪が蓄積するのを抑制する効果があるんだとか。
こりゃたくさん飲まなきゃー
この古代エジプトが匂い立つような、カップ&ソーサーも素敵です
さあ、お料理のはじまりはじまり!
まずはカブサ、エジプトの炊き込みごはんです。
お米はバスマティライスを使用します。
バスマティはインドやパキスタンでよく栽培されている、
タイのジャスミンライスに似た粒の長いお米ですが、
ジャスミンに比べるとデンプン量が少なく、パサっとしています。
硬ければ硬いほどいいらしく、1年寝かしたもののほうが良いとされるんだとか。
カブサは同じバスマティライスを使う、インド料理のビリヤニと似ていますが、
ビリヤニと違うのはトマトをたっぷり使って炊く、というところでしょうか。
というかイスラム圏の人はビリヤニばかり食べているイメージでしたが
炊き込みごはんでもいろいろあるんだな、と知りました。
もうひとつの味の決め手がドライレモンです。
写真の通り、固形のものと粉末のものと、
シナモン、カルダモン、クローブ、クミン、コリアンダー、胡椒など
たっぷり7種類ものスパイスを投入するのですが、
赤い矢印で示した黒くて丸いヤツが丸ごと乾燥されたレモンです。
日本で見る黄色いレモンではなく、緑色のレモンなんだとか。
スパイスをホールのものから投入していきます。
これだけでもう、お台所にとてもいい香りが充満します
そこへ、鶏を豪快にまるまる2羽投入!
大体火が通ったらお米をざざっと入れて炊きます。
できあがりは、どどーん
大皿に盛ってナッツ、ドライフルーツとレモンで飾り、食卓の中央にどん!と置きます。
大量に作って床に置いた大皿から一斉に食べるというスタイルだそうです。
写真のココットに入っているのは、オーツ麦のスープ。
オートミールをトマト味で煮込んだ、離乳食にもなりそうな優しい味のスープです。
持ち帰らせていただいたぶんは、4歳のはーこがよく食べました。
サラダは長ネギと葉野菜に、デーツと、
サウジアラビア産の塩分の強い山羊のチーズ、
スマックという日本のゆかりのような紫蘇科の植物とスパイスを混ぜたものがかかってます。
これがすっごくおいしい‼︎
甘じょっぱすっぱ…で、生のネギがバリバリ食べられます
他に、イーストで軽く発酵させて、ゴマをふりかけて焼く
タミースという薄焼きのパンを作りました。
これにつけて食べるとおいしいのが、ババガヌーシュ。
↓の真ん中にある、ナスのペーストです。
フードプロセッサーでがーっと混ぜてつくります。
ナスのかわりに蒸したひよこ豆を使うと、みんな大好きフムスになります。
オリーブオイルをたら~っと垂らしていただきます
食後には、種を抜いたデーツを練りねりしてココアを混ぜ
ココナッツまたは胡麻をまぶしたデーツボールをいただきました。
アラビックコーヒーを一緒にいただきました。
カルダモンが強く効いたこのコーヒー、サウジアラビアでは
お客さんが来たら必ず出すもので、各家庭で毎日ポットに作っておくのだとか。
アルコールはありませんが、アラビックコーヒーとお香とで
なんだか酔ったような気分になりました
飲めなくても、このコーヒーがあればいいかもしんない。
我が家には昔若気の至りで買ったシーシャ(水タバコ)もあるしw
教室で、アバヤも着せていただきました。
…黒子…?
盛りだくさんで勉強になった1日でした