名古屋モスクを訪問する | 晩酌かあさん ちょっくらドバイってまいります

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2016年より夫の赴任帯同で、2人の娘とアラブ首長国連邦(UAE)のドバイで駐妻生活中。 ドバイの暮らしや観光についてブログに綴っております。なかなか晩酌できない国で奮闘中☆

記事の順番が前後しますが、名古屋から引っ越す前に名古屋モスクを見学してきました。

日本で最初にできたイスラームの礼拝所は名古屋であり、
過激派組織ISが「イスラム国」と報道で呼ばれていた頃、その呼称に異議を唱えたのも、
この名古屋モスクだと聞き、一度訪れてみたいと思っていたのです。

HPによると、イスラームについて学びたい一般の人にも
イスラームについて教える活動をしているとのこと、
思いっきり個人でしたがHPから見学を申し込み、
知識ゼロのまま伺ってみました。

名古屋モスクは東山線本陣駅から歩いて3、4分。
他のビルに囲まれて、知らないと素通りしてしまいそうですが、
やっぱりイスラム建築っぽい、かっこいい面構えです。
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担当の女性が、マンツーマンでレクチャーしてくれました。
ここにきて、個人ひとりで来て渉外担当の方の時間をとってしまったことを申し訳なく思いましたが
ひとりで説明を聞きにくる方もよくいますよ、と言ってくださって、とりあえずほっ(^^;;

教わったのはまず、イスラム教の根幹は、ご存知クルアーンだということ。
日本語ではコーランと書かれることもある、聖典。神の言葉が綴られています。

イスラーム教徒には、クルアーンに書かれた5つの大切な決まり、5行があります。
1「ラー イラーハ イッラッラーフ」(アッラーが唯一神です)
「ムハンマド ラスールッラー」(ムハンマドはアッラーの使徒です)
この2文を繰り返し唱えること。
2毎日5回、決まった時間に礼拝をすること。
3貧しい人や困っている人には財産の一部を喜捨(ザカート)として分け与えること。
4ラマダンの期間は、毎日、夜明け前から日没まで飲み物を含め断食すること。
5一生に一度はメッカに行くこと。

なんかこれだけでも厳しいような気がしちゃうのですが…
次に大切なのがハディース
イスラム教の創始者・預言者ムハンマドやその他偉い人たちの言行録、
要は彼らの行動や振る舞いをまとめたもので、イスラムの慣例、スンナが書かれています。
スンナは神の言葉そのものではないので、必ず守らないといけないものではない。
預言者の真似をしてご利益をあやかろう、そんな感じのものだそうです。
例えば、男性の預言者がヒゲを生やしていたから、信者もヒゲを生やす…そんな感じなんだそうです。

イスラム女性は黒装束に身を包み、たくさんの制限を課されている…
よく知らないとそんなイメージですが、
クルアーンに書かれているのは「女性は美しい部分を隠しなさい」ということだけ。
その解釈は本来自由なものであって、
女性が身を隠さなければならない国もありますが、
それはあくまでその国の考えであり、イスラムの考えではない。
だから国によって頭を隠したり隠さなかったり、違うわけですね!
アラビアの女性も、家の中や女性だけが集まる場所、ヒジャブをつけなくていい場所では
日本人だと仰天しちゃうくらい、セクシー&ゴージャスキラキラな出で立ちだそうです。
旦那さんたちはハディースにより自分自身が金銀シルクをまとうことができないため、
家の中で奥さんをキンキラキンに着飾らせます。
だけどそれを他所の男性に見せることはしない、
そうやって余計な誘惑を断ち切って妻を大切にするわけで、なかなか合理的ですよねにやり

ハディースには、女性もよく学びなさいと書かれています。
イスラームの女性は医師や教師になることが多く、
イラン女性の大学進学率は66%と日本よりも高い。
女性が教育から遠ざけられているのは、
マララさんの住んでいたパキスタン北部やアフガニスタンなど一部地域であり、
イスラム教徒は男女ともによく勉強するものなのだそうです。

よく学び、よく戒律を守るのは、あの世で幸せになりたいから。
イスラームでは、現世の姿は仮のもので、
死後の世界は仏教のように輪廻転生するのではなく、
その後永遠に、一直線に続いていきます。
それが幸せなものになるのか、地獄に堕ちるのかは現世の行いで決まります。
未来永劫地獄が続く…なんて恐ろしすぎますから滝汗みんなまじめに敬虔になるわけですねあせる

といっても、その方法はその人次第。
イスラム教では「意志は行動に勝る」とされています。
5行のひとつにメッカに行く、というのがありますが、
これはメッカに行きたいと強く願い続けるのならオッケー!
だからメッカのあるサウジアラビアから遠い国に生まれたからといって、地獄に堕ちたりはしません。
礼拝だって、できる範囲でOK。したい気持ちがあればいいんです。

自分のいいと思う範囲で戒律を守ればよく、他人に同じ戒律を強いることはありません。
ラマダンはみんな守りますが、ラマダンの期間は
日没後、断食がとけたらママが1日かけて作ったご馳走を食べる。
モスクに行けば、無料のお食事会もある。
1ヶ月間、夜が毎日お祭りで楽しいみたいです。

なんだ、意外とゆるやかなんですね!照れ
そりゃ、そんなに厳しかったら、世界中に伝わる宗教にはなりませんよねアセアセ

イスラムの考え方がよくわかりました。

帰りは栄生駅から。
名鉄病院近くの酒屋さんの壁に、素敵な絵がありました。
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イスラームでは、酩酊して世に迷惑をかけないよう、飲酒も禁止されています。
このタヌキみたいな感じな私も、少し見習いたい…。

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モスクの近くには、「しまむら」もあります。
しまむらはディズニーコラボのアイテムがすごく可愛いのですが、
この日は『アナ雪』の、アナ&エルサのなりきりワンピース発見ラブ

エルサのほうはサイズが100しかなかったのですが…
どうしても姉妹で着せたくて、100でも買っちゃいました。
帰宅後着てみたらつんつるてんでしたが…
喜んでたし、いいことにします(^▽^;)