それだけで、私は、それはそれは幸せになった。
私は父にも母にも愛されていると、実家に帰るとつくづく感じる。
『空港に迎えに行く？駅に迎えに行く？』と父のメールから始まり、私は『一人で行ける』とメールをする。しかし、迷いに迷い、反対方向に進んで、逆キレしながら、ようやっとお家に着く頃、私は自分の遠回りに初めて気付く。
それでも一人で行きたいのは、両親の正解が私の正解ではない事を証明したかったからだと思う。
確かに、大人になるまで両親が思う幸せを鵜呑みに頂いてきた私だが、母は母。父は父。私は私だ。
両親が思う幸せのかたちと、私が感じる幸せのかたちは、きっと違うと思います。
愛しています。しかし、私は私です。私の考えがイビツに思える時もあるかもしれません。
私はこの水滴がハートに思える人なのです。
世界で一番愛する母へ。
まだ結婚する相手もいない、次女えりこ