小さなリュックサックにTシャツと読み掛けの本と嘘と本当を半分づつ詰め込んで、因果鉄道666に乗りました。運転手はラッシュ時間を過ぎて乗るサラリーマンみたいに少し余裕のある顔をしている。電車には、まばらに散らばった乗客さん達が何を見るでもなく電車に乗っていて、私はまるで毎日彼等に会い、毎日眺めている景色みたいに彼等を見た。すると、ある男性が席を立った。まだ次の駅に着くまで相当時間が掛かりそうなのに、なぜ席を立つのだろう!?。そう思いながらその男性を見るなり、男はいきなり煙草を吸い出した。『えっ?!』と思わず声が出た私に冷たい視線の男は『ここ喫煙席。なんか文句ある!?』と聞いてきた。私は、はっとして下を見ていた。そんな私に男は鼻で笑って『・・・・旅人さんかぁ。この電車には第六感があるんだよ。下りたい駅で下りなさい。』と言って彼は最初の駅でやっぱり下りた。顔を見たかった。ハンカチでも落としてくれないか!なんて願った。でもハンカチも彼の顔も見ないまま駅は過ぎて行った。に、しても第六感のある電
車ってなんだろうか。私の旅はまだまだ始まったばかり。因果鉄道666も走り出したばかり。(多分続く)
写真は私の仮の姿。
車ってなんだろうか。私の旅はまだまだ始まったばかり。因果鉄道666も走り出したばかり。(多分続く)
写真は私の仮の姿。