友達から「電話したいんだけど
都合いい時教えて」って
LINEがきたので

もちろん「いつでも大丈夫」と
伝えて電話を待った。


ちょうど夕飯の支度終わった頃に
「こんな忙しい時間にごめんね」
って気を遣ってくれたけど
ホント、ちょうど良かった。

息子も友達の家に行ってたし。


「○○さんの事、聞いた?」
って言われたんだけど

その人とは2年前に縁を切った
ような状態。


息子と同い年の子がいて
遊ぶようになったけど
チョット考えが合わない所が
あったり
旅行に行きたい、と言われて
うちは下の子が小さかったし
入院後なのと車買ったあとで金欠で
旅行を断ったら態度が急変して…
グループLINEも突然退出。


わたしは「去るもの追わず」
なタイプなのでもうそれから
インスタもFacebookも見ないし
言わば他人でした。



そんなこんなで
もう「会うこともないだろう」
と思っていた人のことを聞かれて
「え、何? 全然何にも知らない」
とお返事したんですが

「今月、亡くなったらしいんだよ」
と。





突然すぎて驚いた。


見かけると「あ、見ちゃった」
「思い出したくないのに」と
思っていた人。


でも、同じ歳の子供がいるし。



「中学になったらまた
顔合わせなきゃいけないのか…
やだなぁ…」

って、思い出しては憂鬱に
なっていたんだけど
まさか亡くなってしまうとは。



子供が中学になっても
別に目を合わさなければ良い。
気にしなければ良いだけ。





突然グループLINE退出されて
「まじなんなん?」と思ったのが
ちょうど2年前の今くらい。

その頃から病気療養していて
抗がん剤使っていたらしい。



最後のやりとりが
Facebookで体調が悪い、と
載せていたので
「身体大事にしてね」って
コメントしたんだ。


それが多分癌だったんだね。
その頃からだって言うから。





電話くれた友達も深い仲ではなく
ただ近所だから小耳に挟んだらしく
「知り合いだったよね?
耳に入れておいた方が良いかと
思ったんだけど…イヤな思い
させちゃってない?
それに残念な内容だし…」と
そこまで気を遣ってくれた。





どんなに嫌いな人でも
同じ歳の子供がいて
その子供の事とか考えると
いたたまれないというか。





こんなご時世だから家族葬で

ただ、お見送りの時に
友達らしき人が2人来ていたみたい

と言っていたんだけど
きっとわたしに嫌がらせしたAと
いつも仲良くしているBちゃんだ、と
すぐに察知した。



今でも仲良くできていたら
わたしもその場にいたんだろうな。


だって4人で仲良くしてた頃も
あったんだから。

年賀状だって2・3年やりとりしたかな。



人の悪口が多かったから
「きっとまたわたしの悪口を
みんなで言ってるんだろうな」って
いつも思っていたけど
きっとそんな余裕なかっただろう。



悪口言われるくらい
ただなんだから
悪口言うくらい元気でいてくれて
良かったのに…
とすら思う。



人間の考え方って不思議。

あんなにキーキーしていたわたしも
「生きてなきゃダメじゃん」
って思うんだもんね。



今はその人の冥福を祈り
自分の生活のこの「何もない」
こそが幸せなんだ、と思うだけ。




生きていれば
それだけでいいんだよね。

子供のそばにいられて
子供の笑顔と成長が見れる。


背が低い、とか
太っている、とか
顔がブサイク、とか
お金がない、とか
背骨が曲がってる、とか
家が汚い、とか

わたしの悩みは小さすぎる。

生きてればいいんだよね、ホント。