🤖「第五世代コンピュータ」って何?
〜日本が目指した“考えるコンピュータ”の夢〜
こんにちは!今回は、かつて日本が国家プロジェクトとして挑戦した「第五世代コンピュータ」について、初心者でもわかりやすくご紹介します!
🔢 「第五世代」ってどういう意味?
実はコンピュータって「世代」で呼ばれることがあるんです。ざっくり言うと、時代ごとに進化してきた技術の区切りのこと。
世代 | 使われた技術 | 特徴 |
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第1世代 | 真空管 | 超大型で超高熱。ENIACが有名 |
第2世代 | トランジスタ | 小型化&省電力に進化 |
第3世代 | IC(集積回路) | さらに高速に!OSも登場 |
第4世代 | LSI/VLSI | パソコンが普及、今も使われる技術 |
第5世代 | AI・推論・自然言語 | 人間みたいに考えるコンピュータ! |
🧠 「第五世代コンピュータ」はどんなもの?
日本が1980年代に目指したのは、こんなコンピュータでした!
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🗣 人間の言葉(日本語)で話せる
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🧮 自分で考えて推理できる
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🔁 大量の情報を一気に処理できる
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🤝 人間と自然なやりとりができる
当時のテレビでは「未来のコンピュータは話しかければ答えてくれる!」なんて夢が描かれていました。
🏢 誰が作ろうとしたの?
1982年、日本政府(通商産業省)が中心となって「ICOT(イコット)」という研究機関を作り、10年間にわたって開発が行われました。これが第五世代コンピュータ開発計画と呼ばれるものです。
目標は「1990年代に、AIで動くスーパーコンピュータを作る」ことでした!
🔧 実際にどんな技術を使ったの?
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🔄 並列処理:たくさんの計算を同時にこなす
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🧠 論理プログラミング:Prolog(プロログ)というAI向けの言語を使った
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📚 知識ベース:いろんな知識を蓄えて判断できる仕組み
😢 でも…なぜ失敗したの?
夢はすごかったけど、当時の技術では実現が難しすぎたんです。
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🔋 コンピュータの性能がまだまだ足りなかった
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🧠 AIが賢くなるには限界があった(今みたいに学習するAIではなかった)
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🌍 海外(アメリカなど)の技術進化が早すぎた
その結果、1992年にプロジェクトはひっそりと終了…。
🤔 現代のAIとの違いは?
第五世代が目指したのは「ルールを使って考えるAI」でしたが、今のAI(ChatGPTなど)は「大量のデータを学習して推論するAI」です。
つまり、当時の“夢”が、今ようやく実現し始めているとも言えます!
✨ まとめ:第五世代コンピュータとは?
1980年代に日本が「話す」「考える」コンピュータを目指して挑戦した国家プロジェクト。
残念ながら失敗に終わったけど、今のAIブームの先駆けとなった“夢のコンピュータ”でした。