AIの歴史やコンピュータの進化をたどると、必ずといっていいほど登場する謎の単語「エニアック(ENIAC)」。

「なんだか難しそう…」と思うかもしれませんが、実は今の私たちの生活に欠かせない、あのスマホやパソコンの"超巨大なご先祖様"なんです!

今回は、そんなエニアックについて、誰でも分かるように解説しちゃいます!

エニアックって、そもそも何者?

簡単に言えば、エニアックは**「世界で初めて作られた、なんでもできる電子計算機(コンピュータ)」**です。

想像してみてください。今から約80年前、まだスマホもパソコンも存在しない時代に、ものすごく大きな「頭のいい機械」が誕生したんです!

なんで作られたの?

時は第二次世界大戦中。アメリカ軍は、大砲の弾がどう飛んでいくか(弾道計算)をものすごい速さで知る必要がありました。

それまでは、人間が手作業で膨大な計算をしていたので、時間もかかるし間違いも多い…。

**「もっと速く、正確に計算できる機械が欲しい!」**という切実な願いから、エニアックの開発がスタートしたんです。

びっくり!エニアックの驚きの特徴3選

エニアックは、今のコンピュータとは比べ物にならないくらい、色々な意味で「規格外」でした。

       

1. デカすぎ!体育館サイズで重さは象10頭分?!

今のパソコンが手のひらサイズなのに、エニアックはなんと体育館くらいの部屋を丸々一つ占領! 重さは約30トン、これは象10頭分くらいに相当します!

冷蔵庫をずらっと並べたような見た目だったとか。その大きさに、初めて見た人はさぞかし驚いたでしょうね。

2. 電球が18,000本!?電気代も半端ない!

現在のコンピュータは小さな半導体チップで動いていますが、エニアックは「真空管」という、まるで電球のような大きな部品をなんと18,000本も使っていました!

真空管は熱を持つので、夏場は部屋がサウナ状態!さらに、使う電力は一般的な家庭の100倍以上!電気代も大変だったでしょうね…。

3. 計算スピードは革命的!当時の神業!

そんな超巨大なエニアックですが、その計算スピードはまさに革命的でした。

それまでの人間の手計算や機械式計算機と比べて、なんと数千倍も速く計算できたんです!1秒間に5,000回もの足し算や引き算ができたと言われています。

これは当時の人から見れば、まさに「魔法」のようなスピードだったはずです。

なぜエニアックがスゴかったのか?

エニアックがコンピュータの歴史に名を刻む理由は、その「汎用性(なんでもできる力)」にありました。

特定の計算しかできない機械は他にもありましたが、エニアックは**「プログラムを組み替えることで、いろんな種類の計算ができる」**という点で画期的だったんです。

今のスマホがアプリを入れ替えるだけで、色々なことができるのと同じで、エニアックはその**「プログラムで動きを変えられる」という概念**を、初めて実用レベルで示した機械だったのです。

ただし、プログラムの変更は今のようには簡単じゃなく、配線を繋ぎ替えたり、スイッチを切り替えたりと、何日もかかったそうですよ!

まとめ:エニアックは「コンピュータの生みの親」!

エニアックは、現代の私たちが当たり前に使っているパソコンやスマホの**「基礎」を築いた、とてつもなく重要な存在**です。

当時の最新技術と知恵の結晶として誕生したエニアックがいたからこそ、今の私たちの生活を豊かにするデジタル技術が発展したと言っても過言ではありません。

AIの進化が目覚ましい現代ですが、そのルーツには、こんなにもロマンあふれる「超巨大な計算機」がいたんですね!コンピュータの歴史って、奥深くて面白い!